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アーチ研修報告

Vol.2 2010年06月15日発行

シンポジウム「障害のある子どもたちを地域ではぐくむために」
〜これからの制度・政策のあり方を見つめる〜

あいデイ連主催:H22年6月5日:愛知大学コンベンションホール

シンポジスト:
大村秀章氏(自由民主党 衆議院議員 厚生労働委員会理事 元厚労副大臣) 
中根康浩氏(民主党 衆議院議員 厚生労働委員会理事)
中嶋誠氏(厚生労働省 障害福祉課長兼地域移行・障害児支援室長)

コーディネーター:渡辺顕一郎氏(日本福祉大学教授 社会保障審議会児童部会委員)

参加者:水野・岡田・永田・鳥居・赤崎・堀田・山田・倉田・渡辺・曾根田

arch今回のシンポジウムでは、3つの論点があげられそれに対するお考えを伺いました。

論点T 障害の早期発見が進んでもその後の支援が不足している現状にどう対応するか?

障害の重度化や軽度障害が増加しているなか、早期発見は早期対応とセットで行われるべきであるが、発達障害児のニーズが増加しているのに、支援システムがうまく機能できていない。今後の方向性としては身近なところでの発達支援の実現、また重層的に支援していく支援方法の開発と普及、一般施策による障害児保育の実施と障害分野からの専門的支援が必要に応じて使えるようにしていく。

論点U 障害のある子どもたちを、通常の学校や保育所などで、障害のない子と一緒にはぐくむことも大切ではないか?

自立と共生の社会づくりは障害者福祉の基本理念であり、障害があるないに関わらず、様々な子どもが互いの触れ合いの中で育っていくことは、双方に とって有益である。今後の方向性として保育所等が 安心して障害児を受け入れ、その子どもに応じた適 切な支援ができるよう援助をし、また通園施設等か ら円滑に保育所等へ通えるようにしていく。 「共に生きること」と「専門的支援」の両方が必要である。

論点V 障害のある子どもだけでなく、親の子育てを支援する「家族支援」を一体的に進めていく必要性があるのではないか?

障害の早期発見時においては、本人への支援と同様に家族支援は特に重要であり、家族が障害の受容をすることへの支援は、その後の子どもの成長に大きな影響を与え、育ちの基盤ともなりうる。そのため家族を含めたトータルな支援の充実、強化が必要である。現状は経済的負担・介護の負担・心理的負担があるので、それらの軽減はもちろん、安心して地域生活ができ、早い段階から身近なところで切れ目のない相談支援・療育が受けられる体制づくりが必至でもある。

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最後に質疑応答が行われましたが、当事者家族の切実な願いや質問が飛びかいました。早急に制度や政策の確立を願います。(水野 加津子)

この研修では、今後の方向性の話を聞くことができてとても良かったです。 (くらた)

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今回の障害児支援シンポジウムは大変みのりのあるものだったと思います。 特に行政の方々に対し、リアルな保護者やそれに携わる方からの声を届けられたことや、それに対してのシンポジストの方々の真摯な姿勢や取り組み方がみられ良かったです。  

スタッフとして特に聞きたかった今後のあり方や対応、地域格差におけるサービス提供の問題などの展開が聞けた上に、全ての方々がまず子どもたちに対しての対応を念頭に置かれていることが伝わりました。問題は尽きないと思う中、新たな形で模索していける希望が強く持てたと思います。(やまだ)

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「障害児ケアとは、そのバックにいる家族のケアがどんなに大切か」という親御さんの手紙の言葉に付いて考えさせられました。先生方から従来の家族支援は保護者の経済的負担及び介護負担の軽減策を中心に進められてきたと聞き、自分たちの社会の遅れを感じました。もし自分が障害児の母親になったとしたら、親御さんの手紙のように将来が不安だと心理的負担も感じてしまうと思います。今後、行政は心理的負担も軽減されるような施策を進めていくようですが、実践を期待したいです。(とりい)

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arch論点の1つ「障害の早期発見が進んでも、その後発達支援が不足している現状にどのように対応すべきか?」について報告します。コーディネーターよりまず愛知県の現状を鑑み、社会資源について質的・量的の側面から発達支援サービスの供給状態が「不充分」であると述べられていました。その問いかけに対し厚生労働省の中嶋氏は、
@子どもの将来の自立にむけた発達支援
A子どものライフステージに応じた一貫性
B家族を含めたトータルな支援
C子ども・家族にとって身近な地域における支援、
以上の4つの基本視点から早期発見と早期支援からのサービス利用のニーズの増加を促すことによって今後の方向性である支援体制の一元化に結びつけていく必要性を説かれました。

自民党の大村氏は障害者自立支援法改正案とその国会での進捗状況を報告され、きめ細かい地域サービスが大切だと語られました。  

民主党の中根氏は現行制度の手直しにおける基盤整備の必要性、とりわけ障害についての社会への啓発をさらに推進していくべきと述べられました。児童デイサービスU型の支援策として、障害をもつ子を育てた経験のある親などが先輩として保護者の相談に従事する場合の助成や処遇改善への働きかけを語られました。論点U「障害のある子どもたちを、通常の学校や保育所などで障害のない子どもたちと一緒に育むことも大切ではないか?」や論点V「障害のある子どもだけでなく、親の子育てを支援する{家族支援}を一体的に進めていく必要性があるのではないか?」もともに大変興味深く拝聴させて頂きました。さらに終盤の質疑応答では参加者から「訴えのような生の声」が沢山聞かれました。今後の施策に反映されることを祈ってやみません。(おかだ)

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今回のシンポジウムでは、児童デイサービス、障害児通園、障害児保育、特別支援教育を含め地域全体で子どもを育むためにはどのような支援を組み立てればよいかなど、障害児支援の「子どもの福祉」という原点に立ち返り、政策立案・制度設計にかかわる専門家の意見を伺い、新しい制度のあり方をともに考え、また当事者の声を届けることができたよい機会になりました。


「特別なことをしなくては」と気負わずに"楽しく""ゆったり"と発達を支えるために

あいち学齢児童デイ連絡会 H22年3月22日 日本福祉大学名古屋キャンパス

講師:日本福祉大学こども発達学部教授 渡辺顕一郎氏

参加者:田川・鳥居・小島・永田・西山・岡田・赤崎・渡辺・山田・曾根田

表題は、方向性だとか基本とか小難しい言葉で、私としては、肩肘張った構えで聴講せねばと緊張気味に参加したのですが、先生の飾り気のないお話に引き込まれ、「子供達が地域の中で当たり前に関わっていくこと」という先生が目指す障害児支援のあり方に共感させていただいた貴重なひと時でした。たくさんの「目からウロコ」の中から、ここでは2点報告させていただきます。

1、 エンパワーメントの重要性  いきなり横文字で「なんのことだろう?」と思ったのですが、元々の意味は「出来るようにちからを付与する」です。先生は個々の子供達を一般の生活の中に合わせようとすることではなく、むしろ子供の欠点を欠点として捉えるのではなく、その中から得意な部分などを見出して伸ばすことが発達に繋がると説かれました。先生自ら児童デイサービスの現場に身を置いての論説だけに今後の業務に大いなる参考としていきたいと感じました。

2、 カンガルー保育園のこと  重症心身障害児の子供たちを健常の子供たちとともに受け入れている横浜の保育園を紹介してくださいました。その日まで全く存在すら知らなかった遠くの町の保育園ですが、数名の看護師さんたちが重症心身障害児の退院した後、受け入れる施設がなく、つまりは在宅で家族によってケアされる以外すべがない現状を憂い、退職金などの私財を出し合い設立したNPO法人だそうです。カンガルー保育園のホームページを拝見したところ、その園の取り組みの気高さに心打たれました。特に「心の声」のページはたくさんの人たちの素晴らしい声で満ちています。(おかだ)  

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今回の研修は障害児支援の現状やデイサービスの必要性、親への支援についてお話を聞きました。とてもわかりやすい内容にまとめてお話くださいました。

私は、デイサービスの必要性について「子どもにとって心地よい場所であるように」というお話が印象的でした。子どもたちが学校から疲れて帰ってきた時に、デイサービスも学校のように決められたことを淡々とこなすだけになってしまってはいけないと感じました。毎日3時間半、子どもたちと遊んでいると短いと感じますが、子どもにとってはどうなのだろう?と改めて感じました。子どもたち一人一人に楽しかったと思ってもらえる環境作りができていなければ、落ち着いて過ごせない子どもがいてもしょうがないと渡辺先生はおっしゃってみえました。安全を考えることは大切ですが、まず、子どもたちが楽しく過ごせることを優先して、それからそのためにはどうしたらよいかを考えるということもできると思いました。スタッフの都合で子どもの遊びを制限することがないようにということを考え毎日過ごしたいと思います。(ながた)

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この研修では、愛知県内での乳幼児支援の現状や、肢体不自由児の現状と課題、児童デイサービスの必要性、乳幼児期の発達支援、親への支援など様々な視点からのお話を聞かせていただきました。

ここで印象的だったのは、まず一つ目には「安心・安定・安全」の保障というワードです。子どもが安心し、安定し楽しく過ごせる場であること、障害のある・ないに関わらず子どもの健やかな成長と発達を保障するための原則であるということです。これがベースになければ、子どもに何をしてもよい結果は生まれないということです。

そして、二つ目には「子どもの発信に対してしっかりと返しができているか」ということです。その言葉を聞いたときに、ハッとさせられました。日常言葉のない子どもが、クレーンなどで要求を伝えてきた時に、その要求だけに応えて、「○○してほしかったのだね」「今、伝えてくれたこと私にはわかったよ」など本人が一生懸命伝えたことに対しての返しが出来ていなかったことを反省させられました。この返しがしっかりとあればまた伝えようという意欲も出て、また人に関わる意欲にも繋がると思いました。

この子ども側からみた安心・安定・安全とは、何かを考えながらまた、安全を優先しすぎて、遊びや行動を制限してしまっていないか常に気を向けながら、また子どもへの返しを丁寧にした支援をしていきたいと思いました。(そねだ)

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研修では、乳幼児支援の現状や課題などがとてもわかりやすく聞くことができました。また、渡辺顕一郎先生ご自身が児童福祉、家庭福祉などさまざまな面から子どもに関わっていらっしゃるので、子どもの発達や遊び、デイサービスでの子どもたちの様子や職員の悩みなど実際の現場での話も聞くことができ、共感したり改めて考えることができたりと、楽しく学ぶことができました。

乳幼児支援の現状では、サービス対象児童と潜在的ニーズ(手帳は交付されていないが申請すれば交付される)のある子どもたちの人数が提示され、サービス対象児童だけでも支援が行き渡っていない現状を知りました。今、私が関わっている子どもたちだけではなく、支援の受けられない子ども、また潜在的ニーズのある子どもたちが、どう社会の中で育っていくのか、どう支援できるのかということを深く考えさせられました。

発達支援については、安心・安定の保障と子どもの個性を受容することが基本です。安心・安定・安全が大事であり、これがなければどんな取り組みもムダだということを話してくださいました。まずは、子どもが安心して安全に居心地よく過ごせる空間にいられること、そこで子どもとの信頼関係をしっかりと育み、その上で子どもが遊びやお友達とのかかわりをもてるような場にしていけるよう常に心がけていきたいです。また、デイサービスが自分の子どもを預けたいと思えるような環境だろうかという問いかけにも考えさせられるものがありました。

日々の中で、活動に取り組み時間が過ぎていくだけではなく、子どもたちが楽しく過ごせる環境づくりを心がけていきたいです。そのためにも子どもが今何をしたいのか、それを支援者側が一方的に抑制してしまうのではなく、楽しく過ごすためにはどうできるのかを常に考え、子どもの気持ちをゆっくり汲み取りながら関わっていきたいと思います。(わたなべ)


<4月、5月も定例スタッフ研修会を行いました。>

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4月17日(土)江西コミュニティセンター(参加者15名)

1、 ダウン症の理解と支援
2、きくいデイサービスでの災害時対応について(避難訓練)

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5月15日(土)大磯コミュニティセンター(参加者11名)

1、脳性まひ 〜脳性まひとは〜
2、さくらデイサービスでの災害時対応について(避難訓練)        


<アーチスタッフ研修等スケジュール>

6月7日(月)「H22年度 学童支援者向け初級研修」        

6月12日(土)13日(日) 「全国児童発達支援協議会発会式及び第1回施設長研修会」

6月12日(土)13日(日)「第26回DPI日本会議全国集会in愛知」         

7月2日(金)「支援者向けサポートブック作成研修」         

7月5日(月)「思春期における性〜親としてどう向きあうか〜」


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