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アーチ研修報告

Vol.4 2010年10月15日発行

全国障害者問題研究会 第44回全国大会 in 愛知

全国障害者問題研究会主催 

H22年8月7日 愛知県体育館                  
H22年8月8日 日本福祉大学美浜キャンパス
H22年8月7日 全体会・文化行事 

合唱構成「愛知の障害者運動の歴史」
記念講演 近藤 直子氏 (日本福祉大学教授・全障研愛知支部長)
「子どものねがいを大人たちのねがいに」〜地域の中で手をつなぎ合って〜

H22年8月8日 分科会・学習講座・文化活動大交流会

参加者:永田・鳥居・小澤・赤崎・渡辺・山田・曽根田

arch今回の大会の近藤直子先生の「子どものねがいを大人たちのねがいに」と講演の中で【通う場があることで子どもたちは変わる〜生活の質の大切さ】という題材のお話がありました。アーチの子ども達にとって素敵な場所になるように、子どもたちの言葉に言えない思いやパワーを感じて接していかなければと改めて感じました。"あそび"の中にも一人一人の子どもがやりたいことがあって、それに気づいて一緒に楽しんで、一緒に笑って、一緒に失敗したり成功したりしながら子どもに関われる大人(支援者)になりたいと思います。オープニングの「やんちゃ太鼓」の皆さんや文化行事「愛知の障害者運動の歴史」で合唱に参加された皆さんも、子どもと大人が混じり一緒に楽しんで、笑ってステキでした。(ながた)

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arch子どもたちのパフォーマンスの太鼓もあり、とても楽しかったです。パフォーマンスは、力強く言葉以上のこと(人の気持ちを動かすような)表現をしていました。また気がつくとパフォーマンスをしている子どもたちをアーチの子どもたちと重ねあわせていました。全国障害者問題研究会の子どもたちにたくさんのパワーをもらったように、アーチの子どもたちにもパワーをもらっているのだろうなとそんなことを考えながら観ていました。 (とりい)

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今回の講演の中で近藤直子先生の「子どものねがいを大人たちのねがいに」のお話がとても印象的でした。誰かのために「何かをしたい」と思う気持ちが周囲を巻き込むことで子どもが何をしたいのかを考え、ルールを覚えていくことに「つながる」という行動を見直すとともに次の世代に「つなぐ」ことを考えていかなければいけないと強く感じました。(やまだ)

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<学習講座> 発達をはぐくむ目と心 −発達保障の基礎を学ぶ−                
講師 白石 正久氏 (龍谷大学社会学部教授)

テーマの通り発達保障の基礎に関して、発達保障の歩み(日本における歴史)と、発達要求、可逆操作(見くらべ)などのお話を聞いてきました。  

現在のインクルージョンの理念へつながる我が国での出発点として、1946年に糸賀一雄さん等が創設した近江学園が挙げられます。障害のある子どもたちにも幸福に生きる権利があり、その生命と発達を保障していきたいと考えていた糸賀一雄さんは、当時の若い職員に対して、「障害のある『この子らに世の光を』当ててやらなければいけないと思うかもしれないが、子どもに気づかされ、共に生きることを選んだ人間は、子ども自身が光なのです。その光に照らされながら我々も人生を歩いていく。『この子らに世の光を』ではなく『この子らを世の光に』なのです。」という言葉を残しています。私もこの言葉を聞いて、障害を持つ子どもの母親の本に「この子によって生かされる」という言葉が書かれていたことを思い出し、支援する私たちも子どもたちと共に生き、共に成長するのだと感じました。  

また、発達要求のお話しの中では、発達過程において見比べの力が大切であり、物と物、人と人、あなたと私の間でゆれ動くその中で「○○でない△△だ」という可逆的思考が自我の発達につながるとのことでした。支援者の関わりも重要であり、 ・ある特定の物にこだわりの強い子どもに対しては、それを持ったままそれはそれとして、もう一つのステキなものを提供して「選択」させる。

・子どもの不安に対して「きっとだいじょうぶ」「私にまかせなさい」という姿勢をとる。
・「〜だよな」と受け止めて、ちゃんと伝える質の良い共感。結論を押し付けない。
・発見や第一歩を踏みだそうという場面をつくる。

などのお話しは、私にとっても大変参考になりました。今回の講座を聴いて「発達をはぐくむ」とは、大人が子どもに教えたり何かをやらせることではなく、子ども自身が持つ「良くなろうという思い」を伸ばすことのできる良い環境をつくることであると感じました。 (こざわ)

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<分科会> 第35分科会 『知的障害のある人たちの生活と発達』

この分科会では、「知的障害のある人たちの生活と発達」がテーマでした。ライフステージを見通した支援体制づくり、施設と学校間連携、療育・教育課程・授業づくり、教材工夫、学校や施設運営、生活指導、遊び、自治活動・集団作り、労働教育、就労支援などをテーマにした文科会で、参加者は養護学校で教員をされている方が多かったですが、作業所の職員の方、保護者の方もいて、乳幼児から成人の方までそれぞれのライフステージでの生活や通う場についてお話をうかがうことができました。

4つのレポートや映像をもとに、障害のある人への支援のあり方、本人の思いなどについて話し合いました。この中の2つを紹介します。

@ 障害幼児親子教室のとりくみ

この親子教室では、就学前の子どもとその保護者を対象に月一回実施され、親子で集団あそびをしたり子育て相談、就学相談を行っています。この相談会は、特別支援学校が実施している教室ということもあり就学相談が占める割合も大きいそうです。活動は、親子での設定遊び、おやつなどを行った後、保護者の懇談会(意見交換会・学習会、制度や就学に関する情報提供)を行う時間を設けています。親子教室はもちろん子どもの遊びを充実させるためにも大切な場ですが、交流や相談など保護者の気持ちを支えるために欠かせない場だと感じました。

A そうきたか!?を楽しめる学習をつくる 〜子どもたちの思いを最大限に受け止めながら子どもたちと一緒に〜  

子どもの興味に沿った取り組み、子どものペースを大事にしながらの授業がとても伝わってくる報告でした。 例えば、調理活動では工程の少ないものやみんなで作ったとイメージできるもの(たこ焼きなど)に取り組んでいるそうです。具を混ぜるボウルは取り合いの中でぶつかり合いに気持ちが負けてしまう子どもも取り組めるように、「どうしても一人でやりきりたい」という思いを尊重することできるように、と二つ用意しているそうです。調理活動の中で譲りあうことができるようになったり、子どもたちの「作って食べたい」という思いがあるからこそぶつかり合いも前向きに乗り越えられるようになっていったりできるとのことでした。

作って食べる目的があるので、工程を手順通りにやりきることを目的とはせずに、子どもがどう考えて動くのかを大切にしているとのことでした。その他にもそれぞれの授業で大切にしていることなどを報告していただきましたが、どれも子どもの気持ちに寄り添って、どうそれを受け止め子どもの発達を促していくかという視点で取り組くまれていました。子どもへの関わりを通して、支援者も日々試行錯誤し成長できることが大切だと感じました。

就学前の子どもたちから学校を卒業して成人になっている方まで、それぞれの段階における場所での活動の報告を聞くことができました。それぞれの場所で、色々な目的をもち、試行錯誤しながら取り組みが行われていました。まだまだ知らなかったこともたくさんあり、こんなこともしているのだと新しい情報を得たり、みんなと同じようなことを思いながら日々取り組んでいるのだなと感じることもできたりするいい機会になりました。(わたなべ)

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<分科会> 第38分科会  『自閉症の人たちと生活と発達』

この分科会の前半では「自閉症児者のライフサイクルにおける発達と支援」というテーマで岐阜大学の別府哲先生による講義が行われ、後半では親や施設職員の事例を聞くというものでした。

別府先生の講義では、障害による「困っている」内容やライフサイクルを通して大切にしたいこと、特別支援学級の事例を通してなど色々な角度からお話がありました。 障害による「困っている」ことの内容として、

@指示や場面理解の困難さ 
A感覚の過敏さと鈍感さ
B社会認知の弱さ

があると言われていました。

この中で、@は、わかりにくい話し言葉ではなく、わかりやすい刺激(写真・絵カード・書き言葉:視覚的刺激)で指示を出す方が伝わりやすいけれども、時にそのわかりやすい刺激が、わかりやすさ〜指示に従う〜行動の落ち着き〜表情が消えていく(わかりやすい刺激=さからえない強さをもった刺激)になってしまうこともあるそうです。写真やカードなどはコミュニケーション(伝え合うための)ツールの一つで、それで相手の気持ちすべてを理解しつくすことはないとおっしゃっていました。

私自身も相手(ご利用者様)に、行き先や移動手段などを選択してもらう時にどちらがいいのか、それともどちらも嫌なのかなど本人の思いを知りたいときに視覚的なツールを使いますが、その選択肢の準備も幅の狭いものになっていたり、偏っていたり、分かりにくいものだったり、あるいは選びたいものがないときに「ない」と言える手段を用意できていなかったりすることもあるのかもと考えさせられました。

写真や絵カードなどはあくまでも本人と他者とのコミュニケーションをとるための手段の一つであることは理解しているつもりでも、今までうまく意思疎通が取れなかった人とツールを使うことで、相手の思うことが分かったりこちらの思いが伝わっ たりしたという実感を得ると、知らぬ間にツールに頼りすぎて、ツールで本 人が示したことがすべてと勘違いしてしまいがちです。ツールは時として 相手を支配したり支援する側が支配されたりする怖さがあるということを しっかり理解しなければと強く思いました。(そねだ)


平成22年度 支援者養成セミナー 〜一歩踏み出す支援〜

主催:愛知県自閉症協会(つぼみの会)

H22年9月5日  名古屋市高齢者就業支援センター 講師 

第1部 「疑似体験から学ぶ自閉症の方の障害特性」 
荻野 ます美氏(岡崎キャラバン隊代表)

第2部 「自閉症の人と家族の地域生活を始めよう!」
出口 晋氏(NPO法人ゆめじろう理事長)

第3部 グループワーク「特性に応じた支援をみんなで考えよう!」
豊田 和浩氏(NPO法人ゆう副理事長)

参加者:原田・小澤

今回のセミナーの午前の第1部では、自閉症の特徴である、予測出来ないことについて、行動することが苦手という部分で、それにちなんだ体験がありました。

体験してみると、予測ができない、意味が理解できないことをやってと言われても、行動しにくいものがありました。このことを踏まえて支援をする時、どういって支援をしていくのがいいのか考えなければいけないなと思いました。また、一人一人個性があるので、その子に合った支援を見つけるということが、その子にとっても両親、支援者にとっても、いいことだなと思いました。午後の2部では、グループワークとしてケース検討をしました。様々なケースの例題があり、そのケースが起こった場合にどう行動していくのか話し合いをする。というものでした。色々なケースがあり、どれも起こりそうな事であったり、これからもしかしたら立ち会うかもしれないケースでそのことについて、色々な方々と話しあい、意見を聞けて、貴重な勉強ができました。(はらだ)

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今回のセミナーでは、講義のあとにグループワークが行われ、講師の方から出された事例をもとに参加者全員で対応策を考えました。

特に印象に残ったのは「自由に工作する時間に自動車工場を作り始めたアスペルガー症候群の診断を受けている8才の男の子は、終わりの時間が来ても完成せずまだやりたいと怒り出し、口頭で交渉しても収まらず、最後には全部自分で壊してしまった。」という事例に対しての支援者の様々な対応策でした。意見としては、目で見て理解しやすいその日の予定表お作っておく。終了の時間を時計を使って視覚的に伝えておく。時間内で完成できるように工作の内容をいくつか決めて選択させる。壮大な計画にならないように始めに設計図を書かせるなど・・・が出されました。

一見解決できないと思われる問題も、子どもの特性を理解し事前準備とアイデアにより子ども自身が困らないような対応策が考えられることがわかり、これからの支援の参考にしたいと思いました。(こざわ)


<アーチスタッフ研修参加予定>

10月25日(月) 「児童デイサービス指導員研修会」
11月14日(日)(※) 「発達支援・家族支援の基本とは」
12月12日(日)(※) 『笑顔がひろがる子育てと療育 ―発達支援の場を身近なところにー』

※児童発達支援に携わる人を対象とした協同研修会で、アーチはその実行委員です。


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