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アーチ研修報告

Vol.14 2012年6月15日発行

平成24年度 主催 名古屋市子ども青少年局 
放課後児童クラブ・障害児通所支援事業所指導員、児童館児童厚生員初級研修」

第1部 ドロップス キャラバン隊in名古屋
第2部 交流会
平成24年5月30日 名古屋市高齢者就業支援センター 5階 大会議室

参加者:竹内・柴田・浅田

今回の研修は、ドロップさんによる発達障害をもつお子さんの行動や感じ方の擬似体験を通して、子どもたちの世界を感じるというものでした。

第1部

発達障害(DIS ORDER 直訳すると秩序の乱れ)とは、発達の凸凹、発達のアンバランスといわれています。アンバランスという事は、手先が不器用だったり、人とコミュニケーションをとる事が苦手であったりと生活において困難さが目立ちます。自閉症においては、脳の機能の障害です。特徴としては話が苦手、集団行動が苦手、物事、順序へのこだわり、感覚過敏などがあげられます。

人間は外からの情報を得ようとする時、80%が視覚からだと言われています。もちろん発達障害の子ども達もそうなのですが、アンバランスさ故に一番最初に見た情報が入りやすく、臨機応変に対応しにくいのです。例えば・・・ハンバーガー。ハンバーガーを初めて食べたのがマクドナルドだとすると、自閉症のお子さんはハンバーガー=マクドナルドになってしまい、ロッテリアなど違う店の商品はハンバーガーと認識しにくくなります。そして見え方としては目からの情報が全体的に入る時もあれば、対象物が部分的にしか見えてない時があります。では、このようなお子さんに私達はどのように支援していったらいいのでしょう。

・見えかた体験 

動物の一部分のみ映し、他は白くなっている映像が映しだされる。これが自閉症の子どもの見えかたです。一部しか見えてないので全体像が見えず、対象物(動物)が何かわかりにくいのです。

アーチ・折り紙体験

うるさい音楽の中、さらにスタッフより「早くしなさい」「きれい に折りなさい」など言われながら時間を決められている状態で、 軍手をはめ、おりがみでつるを折るというもの。  

これからわかるのは、手先の不器用な子の感覚です。大人からの声かけの仕方によっては子どもには、内容は入 らず雑音の一部でしかなく不快ということ。子ども達には集中して取り組める環境を提供しなくてはいけません。

・聞こえかた体験

2パターンあり、まず目を閉じている1人の人に対して、後ろから4人で一斉になぞなぞを出すというもの。次に、目を開けて対面した状態で4人のうち1人の人に集中して聞いてみて違いを感じる。この事からわかるのは、ざわざわした所では言葉は入りにくいというもの。子どもに伝える時は静かな所で子どもと対面した状態で伝える事が大切という事です。  

疑似体験研修後に行われたグループ交流会では、各事業所の指導員の方々と日頃の子どもたちへの支援について意見交換をさせて頂きました。その中で子どもたちにとってわかりやすい情報提示として、スケジュールを写真で提示することなど視覚から訴えることも大切であるという事と、子ども達のとる行動(自傷、他害など)には必ず理由があるので、理由を探して解決していくことが大切であるという事です。そして学校や保育園、通所支援、親御さんなどがしっかりと連携をとって、子どもを把握していく事が大切であるという話がでました。 今回の研修を今後の支援につなげていけるよう、同僚スタッフとも連携をとりながら頑張っていきたいと思います。(竹内知子)

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第3回施設長研修会及び総会 全国児童発達支援協議会(CDS JAPAN)

メインテーマ「改革期の児童発達支援、私達のなすべきこと、向かうべき方向」
総会・行政説明・シンポジウム・記念講演・情報交換会・ 東日本大震災:被災地支援報告と福島からの声・ブロック会議・障害児虐待〜実態と対応〜

平成24年6月1日(金)〜2日(土) ベルサール飯田橋ファースト(東京都)

参加者:山田・平松

行政説明:障害児通所支援と障害児・者相談支援事業

国は、障害児・者相談支援事業、保育所等訪問支援に関して、児童発達支援センターが中心となって事業を進めていくことを考えていることと、障害者総合福祉法に関してはH25年までの施行を目指し、障害の種類に関係なく平等にサービスが受けられることを目指していることをこの研修で再度確認しました。

つなぎ法の施行については、相談支援の充実と計画の作成の重要性をあげ、障害児支援の強化、利用者にとってよいものを第一として、市町村によるサービスの格差が減るように形を整え、全ての支援が発達につながることをイメージに持って、児童発達支援センターが地域レベルでの教育機関との連携を担うことで児童発達支援の整備を行なっていくことをおっしゃっていました。

新規の障害児支援体制整備事業では、障害児やその家族が地域で安心して暮らすことができるよう、児童発達支援センターの地域における支援機能の充実を図るほか、障害児及びその家族が気軽に利用できる場所を整備し、交流や遊びの場の提供を行うことにより、地域支援体制の整備を図ることを目的とし、児童発達支援センター地域支援機能強化事業、障害児の居場所づくり事業をはじめていくとのことです。  (山田英玉)

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今回の研修は4月に改正した児童福祉法についての行政説明にはじま り、シンポジウム、震災支援報告、障害児の虐待、また情報交換会と題し研修に参加した全国の施設の園長や管理者との食事会、地域ごとに分 かれブロック会議が行われとても中身の濃い研修でした。2日間の中で、 印象的だったシンポジウムと障害児の虐待について報告します。

シンポジウム

まず1日目に行われた、シンポジウムでは6名の方がそれぞれの施設の紹介後、「改正児童福祉法移行の影響と今後の課題」について発表下さいました。

【改正児童福祉法移行の影響】

それぞれの施設で内容は多少異なりますが、改正児童福祉法移行の影響で最も多かったのは事務の問題でした。また、相談支援事業に関して出た意見が、医療型児童発達支援センターを行っている施設で医師の指示に基づいて個別支援計画を作成しているが、他の相談支援事業者が作成した計画と整合しない場合の対応や他の事業所からは、子どもに特化した相談支援、個別支援計画(子どもの環境にまでも含めたアセスメントに基づく評価ができるか)として機能する事業所が、地域の実態に対して、不足なく確保できるかというと判断できにくいという意見がありました。

【今後の課題】

・専門的スキルを持った職員確保
・職員構成(高齢化問題と新人補充)
・女性スタッフが結婚・出産で辞めてしまう   
・人材確保
・継続し働く職員の確保

支援の質の確保

とどの施設も人材確保に頭を悩ませているようでした。利用者さんにとっても、親御さんにとっても、たとえ直接支援ができなくても付き合いの長いスタッフがいることで事業所への安心ができたり、信頼が持てたりすると思います。また、私たちスタッフも継続して利用者1人1人を一緒に考える仲間(スタッフ)がいることは働く意欲やチームワークにもつながります。そういった面から、継続し働くスタッフ・人材確保は大きな課題だと言えます。

障害児虐待〜実態と対応〜 米山 明氏(心身障害医療療育センター)  

今までも多く言われていますが、虐待は実母によるものがやはり多くとの報告でした。 虐待の種類ではネグレクトが多く、また、虐待を認めている、虐待だと思っていなくても 行為を認めているケースが多いとのことです。

虐待をしてしまった親に対して、子どもを一時的に引き離して再度一緒に住まわせても やはり、繰り返してしまうことがあり、親へのペアレントトレーニングは大切です。ここまでを聞くと、母親が悪いというイメージになりますが、決して母親だけをせめるのではなく、『悩んでいることに気づくこと』『一緒に育児を考えること』私たちのできることは小さなことかもしれないけれど、子と親を独立させないことが大切だと感じました。 被障害児は、発達障害23%・ADHD21%だそうです。

私たち指導員は「気になると」思った時点で個人でのみ抱え込まず、施設単位で考えることが必要です。2005年から通告義務もできました。

また私たち児童指導員が加害者になることもあります。一例として不適切なケアが虐待につながることもあると米山氏はおっしゃっていました。

北川 聡子氏(社会福祉法人麦の子の会)

虐待から『子』だけでなく『親』も守ることが大切で、幼児期に親子の 信頼関係の基礎を育て、親が子供を好きになることは将来の子どもの安定 が違うとのことです。また自己主張を子どもの頃だせないと拒食症・愛着 障害・非行につながることがあるというデータがあるそうです。 麦の子では、親御さんが集まって本音で話しあう自助グループがあります。 こうやって本音を言える場所があるから虐待につながらずに、また過去に虐待をしてしまった親も再生され生活できるのではないかと思いました。なかなか他人に本音では語れないかもしれない、でもただその意見を聞くだけでスッキリするものもあるだろうし、同じだと安心することもあると思います。 私たち職員にできることはそういった場所の提供であると再確認しました。 アーチが各事業所や3事業所合同で行っている茶話会を今までのように毎月継続させることで、親同士が本音で話すことができ、悩みを相談できる場所・人がいる・あることは大切だと思います。

長瀬 美香氏(心身障害児総合医療療育センター)

ペアレント・トレーニングとは…肯定的な注目の力で子どもの好ましい行動を増やし、安心感と自尊感情を育て、安定した親子関係を形成する子育てスキルとして確立されており、虐待の親子再生統合プログラムとしても利用されています。

好ましい行動をみつける→ほめる

好ましくない行動を見つける→無視(無視は子どもの存在を無視するではなく、好ましくない行動を無視する)

好ましくない行動をやめる→ほめる

この方法はささいな行動をほめることが大切で、ささいなことなら見つけやすいし、ほめやすいという利点があります。私たちは子どもが好ましくない行動をした時どう「しかるか」ばかり考えてしまいますが、無視して好ましくない行動が終わったと同時に「ほめる」という方法に気づきました。また、危険な行動の際は無視できないと思いがちですが、危険な行動になる前に「ほめる」、環境を整備する、またなぜ危険な行動をするのか考えることが大切だと学びました。

この2日間で、制度や支援の方法・他の施設の現状を知り得ることができました。1日目の夜は情報交換会として全国の方と食事をする機会があり、その場では北海道から沖縄までさまざまな施設の園長が集まっており、それぞれの施設の現状を生の声できけ、勉強になりいい経験になりました。(平松智子)

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<アーチスタッフ研修参加予定>

・6月23日(土) アーチ社内研修「普通救命講習 小児コース」

・7月1日(日)   障害のある子どもの放課後保障全国連絡会(全国放課後連)主催 第13回研修会in浜松 「放課後等デイサービス実施3か月問題点と課題を探る」      
第T部:全体会 
第U部:分散会

・7月22日(日) あいち児童発達支援連絡会主催 「学齢期・中高生期の支援のポイント」(仮)

・8月11日(土) 日本感覚統合学会主催「感覚統合講習会 保育士・幼稚園教諭向けコース」(大阪)  
午前:感覚統合の基礎 発達障害児の感覚・運動の問題    
午後:感覚運動面のアセスメント感覚統合理論に基づく学校での支援


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