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アーチ研修報告

Vol.25 2014年4月15日発行

自閉症の理解と発達保障セミナーin岐阜

第一部 通常学級の自閉症をめぐる課題と支援
第二部 青年・成人期自閉症者の発達保障
第三部 自閉症者の「問題行動」と内面理解

日時:2014年2月15日(土)
講師:奥住秀之さん(東京学芸大学)、白石恵理子さん(滋賀大学)、別府哲さん(岐阜大学)
主催:NPO法人 発達保障研修センター

参加者:安井

アーチ研修報告第一部では学校教育についてのお話しをして頂きました。

学校教育の中で辛いと感じる点として、時間や内容・方法が決められており自分のペースで進められない、刺激が多いなどが挙げられます。一人ひとりの強さを活かせる学校・学級作りが大切だとおっしゃっていました。失敗をする事が出来る環境・関係がとても大切であり結果としては出来なかったけれど頑張った過程を共感する事や「できた!!分かった!!またやりたい!!」を授業に取り入れていく事の大切さを感じました。

また、折り合いが付けられるようになるには、自分を目いっぱい受けとめてもらう経験が必要で、自分の思いを通してもらった事がない限り折り合いを付けられるようにはならないともおっしゃってみえました。

第二部では発達保障についてお話しを頂きました。

発達保障とは単にできる事を増やすのではなく、一人ひとりの「願い」「価値観」を大切に職員の「願い」「価値観」とすり合わせて「新しい価値観」を作りだしていく事だとおっしゃっていました。激しいこだわりをただ禁止するだけでは豊かな生活を保障することはできません。自分の場合で考えても禁止ばかりではイライラが増すばかりでそのストレスを上手く消化出来ないと感じました。

思春期は不安定さが増しやすい時期であり、自他関係が揺らぐことになりますが自我の再構築を行う事で青年期に入っていきます。自閉症の人の場合、自分の体の変化を受け入れるのに時間がかかりますが、少しずつ信頼できる他者との関係を広げながら、時間をかけて自分をつくりかえていくとおっしゃっていました。いろいろな人と関わりを持っていくことが自分らしい豊かな生活を送ることにつながるので、安心して自分を出すことの出来る環境作りが大切だと感じました。

第三部では問題行動についてお話しを頂きました。

問題行動を起こしている子=どうしていいかわからず困っている子、何にどう困っているのかをその子の身になって探り、思いを受け止める事が大切です。

アーチ研修報告〜共感的理解を行うために必要なことは〜

・困っている内容を探る

・発達的視点からとらえる

5・6歳の発達として…
@基準の獲得、物事を対象化(だんだん大きくなるがわかるようになる)
A割り切れない世界(誉められてうれしいけど、恥ずかしい)
B自制心(不安だけどお姉ちゃんだから頑張ろう!!)

定型発達では@ABの3つはほぼ同時に発達しますが、自閉症の子はABが遅れて発達します。

Mさんのケースのお話しでは、Mさんは見通しが分からない不安、失敗したらどうしようという不安(少し失敗してしまったら失敗)を抱えていました。体育祭の劇で西遊記の練習では大型絵本の上映や大型シナリオでセリフを子どもたちに見せるなどの配慮をすることで練習にみんなと一緒に参加できるようになりました。本番では先生の間違いで練習の時よりも戦いのシーンの音楽が短くなってしまいましたが、パニックにならずに演技を続ける事ができました。みんなと一緒だったから失敗を乗り越える事が出来た、音楽が短くてわからなくなってしまったけど頑張れたという微妙な感情を体験することで自分の感情のコントロールが出来るようになったからです。

子どもにとって過ごしやすい環境を作る事はとても大切です。しかし、与え続ける事は出来ないので少しずつ本人に分かりやすい形で苦手な事を克服できるように支援していく事の大切さを感じました。(安井由香)

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サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者フォローアップ研修 『インシデントプロセス法による業務上の問題解決』

日時:2014年2月19日(水)
実施主体:愛知県、愛知県社会福祉協議会、名古屋市社会福祉協議会(合同開催)

参加者:山田

今回の研修では業務上の問題解決を図るための手段としてインシデントプロセス法があるというお話を伺いました。

インシデントプロセス法とは、どのように対応を工夫していけばよいかを考える問題解決型の検討法のことです。いくつかのグループに分かれ、それぞれの困ったことのケースを出し話し合いました。困った場面を引き出し、具体的な支援方法を選び、気づいた部分をみんなで確認(共有)することが問題を明確化していくことの重要な部分なのだと学びました。

インシデントプロセス法の気付きのトレーニングとして、困っているのが誰なのかを明確にしていくことが「自分」が困っているものを引き出す事にもつながります。自分の困っていること(弱さ)をいかにさらけ出せるかが問題解決の大事な手段だと知りました。 インシデントプロセス法の問題解決の主役は自分であり、問題を解決するためには自分がどう対応したらいいのかを考えていくことが大切で、それが振り返りの重要性にも繋がることを思い知りました。

これからも様々なケースを対応していく中で、問題解決へのプロセスで問題を一人で抱え込んでしまわないことが大切です。相手の意見を受容することでいろいろなアプローチの仕方や一人で悩まなくていいということに気づいていきます。これを職員同士が無意識に行えるように常にアイデアを出し、より良い支援方法を選択することができるような行動を普段から取っていきたいと思います。(山田英玉)

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子育て支援者研修会

日時:2014年2月18日(火)
主催:みなみ子育てネット 講師:前島美津枝さん(心理相談員)

参加者:平松

アーチ研修報告『今どきの子育て』をテーマに虐待や地域の親子への見守り、こころのサポートについて勉強しました。

虐待と一言にいってもいろいろな見方、捉え方があります。研修の講師である心理相談員の前島氏は虐待とは、親が一生懸命でも子どもに有害だと虐待。虐待は子どもの目線で判断することが大切(子どもが痛い!怖い!と思ったらそれは虐待である)とおっしゃってみえました。

虐待は1つの問題だけで起きることは少なく、いくつかの背景があり、虐待がおきているときも1つではおさまらない(暴言をはきながら叩いている等)ことが多いとのことでした。  

私たち支援者は「こうしたら?あーしたら?」と言わずに相手(虐待をしてしまった親、子育てに困っている親等)の考えに耳を傾けて相手をせめず、なぜそうなったかを理解するようにし、対応に困った時は支援者1人だけで悩まず、周りに相談し社会資源を活用することが大切であると学びました。

また、これはよく言われていることですが、『通報』も私たちにできる支援の1つです。虐待防止法により子ども関わっている職種、団体等機関ごとに通報・通告が義務付けられています。支援者や地域の一言・一声が第一歩となり、子どもだけでなく、親も助けることができるのです。(平松智子)

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公開研修会および第二回職員合同学習会

第一部 子どもの発達を学ぶ
第二部 発達障害児の理解とかかわり方の基本 

日時:2014年3月9日(日) 
講師 別府哲さん(岐阜大学)、田中尚樹さん(アスペエルデの会)
主催:あいち児童発達支援連絡会

参加者:赤崎、山田、小澤、平松、安井

第一部は、大人から見て「困った」子は、子ども自身「困っている」子であるという言葉からはじまりました。子どもは本来認められたい、ほめられたいと願っているのに大人が叱ることでスイッチが入り、引っ込みがつかなくなり、その行動がエスカレートしていく。振り返ると自分自身もそうであったように思います。

発達にはいくつかの節の時期がありますが、この研修で印象に残っているのは1歳半の節です。この頃には(a)時間的つながり、(b)空間的つながり、(c)相手の心に気づき始める、(d)自己決定する自分の出現、が見られます。定型発達ではこの4つがほぼ同じ時期に現れますが自閉症の子は、(c)(d)の部分が遅れています。

1歳半の節について自閉症Aさんのケースのお話がありました。 字を書くことが好きなAさんは、自分ではその行為を終わることができず破壊行為でしか「終わり」を作れませんでした。支援により「字を書くこと」を職員と一緒に楽しむものにして、自己とは他者を含む世界であり、「終わり」が多様に作れることを理解することで、Aさんの破壊行為の「必要性」が無くなっていきました。

この研修を通して、他者と思いを共有するという経験の大切さと、他者とつながり他者を信頼できて、そして初めて自分とつながり自分を信頼できていくのだということ知りました。(小澤篤)  

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アーチ研修報告第二部では、発達障害のある子どもの困難さについて改めて学びました。

普段から彼らの目線で彼らの感覚でと思いながら支援をしているものの、改めて学ぶと考えさせられることもいくつかありました。例えばいくつものことを同時に言われたらできないので一つずつ指示を出すということも日常を振り返ると「手洗って、かばんしまって、靴しまって」と流れで、こちらの都合で声かけを出していることが多いように感じました。

まずは「靴をしまってね」と声をかけ、靴をしまったのを確認して「かばんをしまってね」と声をかけ、かばんをしまったのを確認して「手を洗いにいこうね」と声をかけるように心がけようと思いました。

また、デイサービスの中だと「みんな◯◯するよー」とよく言ってしまうが、それでは伝わりにくいため、やはり一人一人「◯◯さん、◯◯くん」と声をかえることでより伝わりやすくなるとも思いました。

講義の後半は自己理解と感情の理解についてワークショップを他事業所の方々と5〜6名のグループになり行いました。

自分の好きなこと・得意なこと・楽しいこと・嬉しいことについて2〜3行で書く、次にきらいなこと・苦手なこと・怒れること・不安なことを書くという作業を行いました。 それぞれにでた自分の理解をグループの方々に発表しました。その中でも特に「怒り」と「不安」をピックアップし、自分がイメージしやすい単位をつけ発表しました。

例えば「不安」なことの例としてAさんは「明日のテストが不安=80%」、Bさんは「50%」などという同じ項目でも人によって感じ方が違うという結果になりました。

怒りや不安に関しては自分でのコントロールが必要です。そのコントロールがどのくらいでできなくなるのかを知っておくのは大切なことだと思います。

また、他の人はどのようにして感情をコントロールしているのか情報を仕入れておくと自分でも活用できることもあると感じました。(平松智子)

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〈今後の研修予定〉
◆感覚統合療法入門講習会【基礎コース】2014
2014年4月26日・27日

◆あいち児童発達支援連絡会新人研修 「児童発達支援ひろばの事例検討及びグループワーク」
2014年4月28日


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