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アーチ研修報告

Vol.26 2014年6月15日発行

「発達・障がい」についての学習会

日時:2014年5月8日(木)、5月20日(木)
講師:堀江重信さん(南部地域療育センターそよ風 所長)

参加者:伊藤、加藤

アーチ研修報告1日目は「発達」をテーマにお話をしていただきました。

私自身、発達とは何であるか、その定義をよく考えます。

講師の堀江さんは、「外界にはたらきかけ、外界を変え、それによって自らも変わること」とおっしゃっていました。

発達には「たての発達(能力発達)」と「よこの発達(人格発達)」があり、たての発達には上限があるけれど、よこの発達には上限はないのだと学びました。経験によって持っている力が充実し、他と連携して価値をつくり出すのがよこの発達です。

人は集団(保育園、幼稚園、小学校など…)の中で他と交わり、さまざまな影響を受けます。それは三項関係(『自分』、『他者』、『もの』の関係)の基盤であり、発達においてもとても重要だということを知りました。

2日目は「障害」をテーマにお話をしていただきました。

知的障害(精神遅滞)や発達障害、またその中でも自閉症、ADHD、LDなどの代表的な障害特性を学び、さらにその対応について学びました。

言葉や学習、動作、社会性など、発達という視点からその対応を考えたとき、私が子どもたちにできることは何なのかを改めて考える機会となりました。

障害と一括りにしても、その特性は本当に一人ひとり個人差があるものです。個々の特性を理解し見合った対応をすることが、子どもたちの発達を助ける第一歩になるのではないかと、この2日間を通して強く思いました。(伊藤彩歌)

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1日目は「子どもの発達」をテーマとし、乳児期から幼児期を中心に、言語・社会、動作・生活、姿勢・運動の領域から、どういったことを獲得していくのか、その獲得する段階で躓きがあった場合にどういった対応をするとよいのかについて学びました。

特に、自我の発達の段階で、見通しを与える、子どもに選択をさせるというのは、アーチで子どもと関わる際にも、実践することができるのではないかと感じました。

2日目は「子どもの障害と対応」をテーマとし、障害児にはどういった困難さがあるのか、言語への対応、動作への対応、運動機能への対応、社会性への対応、行動一般への対応について学びました。

特に、子どもと接する際、どういった言葉かけが子どもに伝わりやすいのか、してほしくない行動をしている子どもへの対応はどうしたらいいのか、アーチで子どもと関わる際に悩んでいた部分でもあったので、その悩みの解消にも繋がりました。 堀江先生のお話は、パワーポイントを使用し、具体例も多く、とても分かりやすかったです。今後もこういった研修に積極的に参加し、アーチでの支援に役立てていきたいと思います。(加藤美裕子)

感覚統合療法入門講習会2014〜基礎コース〜

日時:2014年4月26日(土)・27日(日)
講師:加藤寿宏さん(京都大学)

参加者:小澤、平松、安井

感覚統合療法入門講習会に2日間参加しました。

1日目は感覚統合の歴史理論、自閉症・学習障害のこと、見るや聞く等の5感、固有受容覚、前庭感覚を学びました。2日目は映像を交えた、実践の話もありわかりやすかったです。

アーチ研修報告【感覚統合の歴史理論、自閉症・学習障害のこと】

感覚統合とは、『脳がうまく使える形で感覚刺激を組織化すること』。

歴史としては、1970年代アメリカのエアーズ作業療法士が学習障害の治療のために、エアーズ・クリニックを開設したことがはじまりです。エアーズ・クリニックの室内は紫でまとめられていて、紫(エアーズカラー)は子どもたちの沈静化を促す色だそうです。

日本では30年ほど前に導入されました。エアーズは子どもたちの学習に興味をもっており、机上での訓練が多かったことに着目したと言われています。そこで、子どもたちの発達の基盤はなにかと考えた時、感覚統合機能は第一段階として姿勢を保つ・バランスをとるなど。第二段階として自分の体をイメージする、慣れない運動を組み立てるなど。第三段階として目で見たところに正確に手指がいく、形や音の区別ができるなど(目と手の協応)。第四段階として感覚統合の最終産物。の順で発達していくと考えられています。

このような成長段階のどこかでつまずいた時、学習の遅れだけを疑うのではなく(机上だけでの訓練ではなく)感覚統合がスムーズに行われているかどうかも大切な視点となってくるのだと感じました。

【見るや聞く等の5感、固有受容覚・前庭感覚】

「味覚・嗅覚・視覚・聴覚・触覚・動く感覚・重力・姿勢」などの感覚を私たちは普段無意識のうちに働かせています。そのおかげで、情報を理解し、適切な反応を示します。この感覚を「感覚統合」といいます。

しかし、学習障害(LD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、自閉症などの広汎性発達障害の場合、これらをうまく統合調整する事ができず、ウロウロしていたり、奇声を上げたり、友達を叩いたり、話を聞いていなかったりと、目立ってしまう行動に出る事が多いのです。映像を見ながら、いくつかの事例を学びました。

例えば、遊びの時間に落ち着かずウロウロしている自閉症のAくん。Aくんは遊びが思いつかずウロウロして、手当たりしだいおもちゃをだしています。自閉症のAくんは一度やったことがあるものなら遊べるが新しいもの は苦手で、遊びが上手くイメージ出来ないようです。

そんなAくんへの遊びを広げていくには…

遊びが広がりにくい子でこだわりが強い場合は慣れ親しんだ好きな遊具を使いその中で少しずつ変化をつけていきます。はじめは見え方が変わらないようにすることが大切です。身体からの感覚情報の中で好んで受け止められるものに変化を加えると受け入れやすくなります。

また、遊びがうまくイメージできない子の場合は遊び方を教えてあげます。遊びの中で、操作する物や手順を増やす時に子どもからのアイディアを引き出していきます。はじめは二者選択で指示します。遊びのバリエーションが増えると、身体の使い方にもバリエーションが増えます。1つの遊びにこだわらず、いろいろな遊びに挑戦できるように介入するような指導者の柔軟性も必要です。

このようにいくつかの事例をもとに、◯◯な子にはこのような、遊び方がある。ということを学びました。資料には多くの事例と遊び方がのっていたので、しっかりと読んで実践に役立てていきたいと思います。(平松智子)

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アーチ研修報告研修日2日目の午前は、体性感覚と身体図式のお話がありました。

体性感覚とは触覚(皮膚から感じ取る感覚)と固有受容覚(筋肉や関節に力が加わるなど深部で感じ取る感覚)で運動の調整に重要な役割を持っています。

体性感覚が正常に働かないと、自分がどんな格好をしているのかが分からないということです。自分の体であっても、ずっと目で見ていないと分からないため、こたつに入っていると自分の足がなくなったと感じるのだそうです。  

また、多くの人は相手のものまねをしようとする時に見るだけで同じようにできることが、発達障害がある人では相手を見て、自分を見て確認をしないとできないこともあるとのことでした。

身体図式とは自分の体に対する地図のようなもので、空間において自分の位置関係を知るためのものです。

研修会場では実際に片足の位置を固定した状態で、手と体を最大に伸ばして物を取ろうとした時、どこまでの距離であれば取ることが出来るかを始めに予想し、実際に手を伸ばして物を取ろうとした時の距離の差を体感してみました。

身体図式に問題のある子は、つねに大型バスを運転しているようなもので、視覚で確認しなければ行動できない状態であり、日常でも狭いところをくぐる時に頭をぶつけてしまうそうです。

自分自身の運動機能を知ることに関してデータを取ったところ3歳までは自分の運動機能(溝を飛び越える場合、目で見て飛び越えられると判断する距離など)を過大評価しているとのことでした。

また、運動機能に対し過大評価をしている時期から、過小評価に入れ替わる時期としては7,8歳の頃だという結果が出ていました。

体性感覚、身体図式とも、それらに問題を抱えている人は、私自身では感じたことのない不安な状態にあるのだということが理解でき、そしてこれらを補う支援の必要性を強く感じることのできた研修となりました。(小澤篤)

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2日目の午後は子どもの行動理解と支援のステップを中心に講義が行われました。子どもが遊んでいる様子の動画を流してくださりとてもわかり易い講義でした。

1つ目は感覚過敏の例を上げてお話ししてくださいました。 感覚過敏とは脳がある感覚刺激に対して過度に拒否、不安などの情動反応を表す状態で感覚刺激に対する適切な情緒的意味づけのプロセスに何らかの問題が生じていると考えられます。

感覚調整障害は単に感覚の過敏・鈍感だけの問題ではなく、子どもの生活障害に大きく関連してきます。

感覚過敏の子に対して、イヤーマフをする(聴覚情報を減らす)、ついたてを置く(視覚情報を減らす)などの引き算の支援でも落ち着いた環境を作ることが出来ますが、足し算の支援でも本人が落ち着いた環境を作り出すことができるとおっしゃっていました。触覚過敏な子は固有感覚が過小なことが多いそうです。固有感覚(筋肉を使ったり、関節を曲げたり伸ばしたりする時に使う感覚です)を使うことで落ち着けたり、クールダウンをすることができるとおっしゃっていました(例:トランポリンを跳ぶ、重いものを持つ、ガムを噛む等)。私は引き算の支援のイメージが強く、この空間が嫌なら少しでも落ち着ける環境になるようにイヤーマフを使う、気分転換になるように外に出てみるなど引き算の支援の仕方が多かったですが加藤さんのお話を伺い足し算の支援も取り入れていきたいと思いました。

アーチ研修報告2つ目は遊びが広がらない子を例としてお話してくださいました。

行為機能障害とは、新しい・不慣れな運動行動を企画する・目的行動のために必要な運動行動の企画の発達上の障害のことを言います。

行為機能の3段階として…

@アイディエーション(こんなふうに遊んでみよう!!)
   ↓
A順序立て
   ↓
B遂行

と私達は遊びを展開していきます。

私たちが遊具や道具を使う時は視覚からどのように使うものなのかを判断しますが、見ただけで判断できるようになるためには触ったり、叩いたりという自分の体を使って試した経験が大切になってきます。感覚統合に障害を持つ子どもたちは様々な感覚からの情報をまとめることが苦手なので、見慣れないものに対するイメージが弱くアイディアを出すことが難しく1度経験して面白かった遊びにこだわることが多いとのことでした。

面白かった遊びに少しずつ変化を付けていくことで新しい遊びへとつながったり、お友達やスタッフが遊んでいるのを見て「面白そう!!やってみたい!!」と感じることもあると思うので、子どもの発想を大切にしながらもいろいろな遊びのアイディアが出せるようにしていきたいと感じました。(安井由香)

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〈〜他に参加した研修〜 〉

◆児童発達支援ひろばの事例検討及びグループワーク

日時:2014年4月27日(日)  
主催:あいち児童発達支援連絡会
参加者:赤崎

◆発達障害の子どもたちの性 〜私達はどのような支援ができるのか?〜

日時:2014年5月11日(日)
主催:愛知県私学協会性教育研究会、愛知・思春期研究会
参加者:小澤・平松・田川唯


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