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アーチ研修報告

Vol.31 2015年4月15日発行

「知的に障がいがある子どもの家庭での金銭教育」研修Part5 障がいのある方の"お金とリスク"のはなし 〜ライフステージに沿ったライフプランの概要〜

日時:2015年3月4日(水)
会場:手をつなぐ育成会福祉会館 3Fホール 講師:富岡竜一さん(ぜんち共済)

参加者:小澤

アーチ研修報告この研修は、まずライフステージの基本的な考え方の話しから始まりました。

ヒトの一生はライフステージごとに生活様式が変わり、生活に必要なお金も変わっていきます。幼年期(障がい認定を受ける、手帳の申請、取得)⇒就学期(就学〜特別支援学校・学級入学)⇒青年期・壮年期(卒業〜福祉サービス選択・就労・障害基礎年金受給・親なき後の対応準備)⇒老年期(ご本人の終末期)と、年齢とともに生活の内容が変化していきます。

その中での親子の関係も「私がいなくては!」と考えるのは間違いであり、本人が18歳になるまでは親子でガッチリと手を組んで生活をし、その後はゆるやかに手を離していくのが良いという説明をされていました。

また、保護者と本人のライフプランを考えた時の重要な要素として「保護者の年齢を関連付けて考える」ことを挙げていました。「親なき後」という言葉をよく聞きますが、実際は「親の支援無き後」を考慮しなければならず、親が高齢になり体力的に自分だけでは支援できなくなる時が来るので、早い時期に親以外の支援を経験することも大切なことだと言っていました。

アーチ研修報告「ライフプランを設計するためのステップ」のお話しの中では、リスクとして出ていく金額(生活上必要な金額)を知ることが大切であり、本人の「財布を分ける」こと、そして記録をとることで1ヶ月生活するのに実際はいくらかかっているのか知ることができると言われていました。例えば「福祉手当」等は保護者・世帯への補助ですが、年金は本人のお金であり『本人のお金を本人の同意無しには使えない』とされています。これを同じ収入として扱っていると実際に月にいくら必要なのかが分からなくなります。

そしてリスクの対応策としては「保有(出費額を想定した貯金など)」、「回避(車検費用を抑えるための車の売却等)」、「転嫁(本人、保護者の保険加入)」の3つ挙げられていました。本人にとっての保険はリスクを3つに整理して考えて選ぶことが重要です。本人の抱えるリスク @「病気やケガでの入院のリスク」、A「他人へのリスク」、B「他人からのリスク」です。保険に関しては本人の保険とあわせ、保護者の保険も加入の目的を整理しての検討が必要です。

この研修の最後はライフプランの記入とワークショップが行われました。参加者との話し合いの中でも、様々な福祉手当の理解を含め早めのプラン作成が有効であり、インターネットや保険代理店、研修会への参加などの情報収集が重要だと感じました。(小澤篤)

発達障害における薬物療法

日時:2015年3月16日(月)
会場:とこなめ市民交流センター
講師:新井康祥さん(あいち小児保健医療総合センター 心療科)

参加者:小澤、平松、安井

アーチ研修報告今回は薬物療法の研修会に参加して来ました。

風邪薬で風邪は治るのか??という問いかけから研修ははじまりました。風邪薬と言ってもいろいろな種類がありますが、風邪のウイルスをやっつける薬というものはありません。熱が出たら解熱剤を、鼻水が止まらなければ鼻水を止める薬をといったように風邪の症状を和らげる薬を私たちは飲んでいます。このように症状を和らげる治療を【対症療法】と言います。

発達障害の薬物療法に関しても薬を飲めば発達障害がなくなるわけではありません。不安が強い人には不安を緩和させる薬を、こだわり行動の強い人にはこだわりが軽くなる(まあいいかと思える)薬をといったように症状を和らげる対症療法を行っています。

ADHDに対する薬物療法として、薬を使うきっかけになった理由で一番多いものは分団登校をし始めた際に車にひかれるかもしれないと思ったときだそうです。薬をお医者さんが勧める理由としては、薬を飲むことで本来持っている能力の100%を引きだし物事を考えることができるようにするためです。時間がかかりすぎて怒られてしまうなど自己評価が低くならないように薬の服用を進めているとおっしゃっていました。

アーチ研修報告自閉症スペクトラムに対する薬物療法としては、かんしゃくやこだわり、多動など対症療法として実施されているものはたくさんあるそうです。その中でも睡眠障害を例にお話してくださいました。日中覚醒していて夜眠れない睡眠障害に関しては薬物療法が有効だそうです。眠ることができないと何故いけないかと言うと、成長ホルモンは眠っている時にのみ分泌されるからです。眠れないと成長ホルモンは分泌されないので眠ることはとても大切だとおっしゃっていました。睡眠リズムを調整する薬もあるそうですが効き目はマイルドだそうです。

今回の研修で「薬を飲むことで本来持っている100%に近い能力を引きだせるようにしている」という言葉がとても印象に残りました。薬を飲んだことにより多くの成功体験をすることで自己肯定感を持つことができるということはとても良いことだと感じました。薬に頼りすぎるのではなく薬服用後にどのような働きがけ(本人がわかりやすいような声掛けや環境づくりなどをするか)がとても大切なのだと感じました。また、薬の飲み方、やめ方はお医者さんとよく相談しないといけないと改めて感じました。(安井由香)


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