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アーチ研修報告

Vol.32 2015年6月15日発行

「子どもの発達を学ぶ」

日時:2015年4月4日(土)
主催:あいち児童発達支援連絡会 講師:別府哲さん(岐阜大学教授)
会場:愛知県社会福祉会館

参加者:赤崎、芝

アーチ研修報告『困った子は困っている子』という話から研修は始まりました。 障害がある子、気になる子は困った行動をいっぱいしてくれます。

しかし、困った行動とは大人から見て指示に従わない、突然走り 出してしまう等の行動であり、子ども自身はどう思っているのか、 もしかしたら子ども自身が困っているのではないかという視点です。 親に見捨てられたい子、スタッフに叱られたいと思っている子はい ませんし、どの子も認められたいと思っています。

ある刺激を見ると「わー」とパニックになってしまったり、廊下で人を見ると「あんた誰?」と言ってしまったりします。注意されたとき「しまった」と思いますが、一度してしまった困った行動は止められずそのまま続けてしまいます。その中で本人が苦しんでいることがあるのかもしれないという視点を持ち、困っている内容を具体的に探ることが大事とのご教示を受けました。

アーチ研修報告一番印象に残っている話が、『支えになることが大 事』ということでした。好きになってもらえばいいだ けではなく、好きになってもらう事とプラスアルファ ーになる事で、本当に困ったときや不安な時にその人 を求める関係が『心の支えになる存在』です。自閉症の子はどんなにいいスタッフでも大きな声で話してい ると苦手だなと思ってしまう為、小さな声で話しかけたり、嫌いな食べ物を無理に食べさせるのではなく、「無理に食べなくてもいいんだよ」との声かけを行う事によって、このスタッフ好きだなと思ってもらえるような支援を丁寧に積み重ねていくことが大切なのではないかとおっしゃっていました。

自閉症の子は『心の支えになる存在』を作るのは難しいそうです。支えになる人を作る事が出来ないということではなく、プロセスや内容がとても独自でその中で問題行動を起こしてしまう事があります。人や動物は突然握手をしてきたり予測の出来ない行動をするので恐怖の対象になってしまいます。

支援の一つの例として、ブランコが好きな子に対して30分1時間ブランコを押す事を長い期間続けるとある時にブランコが楽しいだけではなく、ぐっと押してもらった方が余計に楽しいと気づき振り返るとそこに人がいる。そんなふとした時に人の存在に気づいた時に、「この人はいつも楽しい状態にしてくれる」という状態を作る事が大事です。子どもと向き合うのではなく子どもが後で思い出したくなるくらい楽しい世界をつくると遊んでいる時の人との距離の圧迫感が減るとのことでした。

アーチ研修報告今回研修に参加して、人との関わりも大事だが自閉症の子に対して環境を充実させ、振り返ったときいかに楽しいと思ってもらえるか支援していくことが大事だと感じました。今後支援をさせて頂く中で、子ども達が楽しかったと思える様な環境づくりと、関わりを提供していき、子ども達と並んで一緒に楽しい世界を作っていけたらいいなと思いました。(芝恵里奈)

発達障害児の理解とかかわり方の基本

日時:2015年5月22日(金)
主催:あいち児童発達支援連絡会
講師:辻井正次さん(中京大学教授/アスペ・エルデの会理事長)
場所:東海市立勤労センター

参加者:赤崎、山田、平松、芝、松本(春)、安井

アーチ研修報告今回の研修は、ペアレントプログラムのテキストを使って講義が進められていきました。 ペアレントプログラム(グループで行ないます)の基本は3点あります。

@行動で考える…自分と子どもの「いいところ/できているところ」「困ったところ/できていないところ」を整理していきます。
Aできたことを誉めて対応する…「いつ」「どこで」「どんな風に」誉めたら子どもがどのような反応をするのかを聞く
B親同士の仲間を作る…共通の話題で同じ取り組みをすることによって自由な話し合いができ、他の母親の工夫しているところを知ることができる。

子どもには個性があり、障害の有無にかかわらず個性に合った子育てをしないとうまくいかないと辻井先生はおっしゃっていました。個性とは得意や苦手なことの表れのひとつだそうです。得意なことは頼まれたら努力しなくてもパッとできること、苦手なことは頼まれてすぐには無理でもコツを見つければできることをいいます。コツを身につけるためには具体的に教える、できたら誉めることを繰り返していくことがとても重要だそうです。

研修では自分のいいところ・努力しているところ・困ったところを書き出しグループ内で発表しました。困ったところはスラスラと出てきますがいいところが出てこずに困っていると辻井先生は「今日やってきた些細なこと(例:朝起きることができた等)もいいところだよ」とおっしゃっていました。

アーチ研修報告動詞で書き出すことも難しかったです。普段よく使いがちな 「〜しないで!!」。一体、やめて何をすればいいのか?動詞で 具体的に何をすると伝えていないので、「確かにわからないよな ー」と再確認しました。

困ったところでは、何故できないかを考えるのではなく『私 は何で出来ているのだろう?』と考えることでコツを伝えやす くなると辻井先生はおっしゃっていました。

また、ギリギリセーフの行動(例:いつもスーパーで走り回ってしまうが、お父さんがいる時はカートに座ることができる)を見つけ誉めることも大切とおっしゃっていました。    

今回の研修で自分を見つめなおす事ができたとともに、普段の生活の中で周りの人に感謝を言葉で表していないということに気づきました。また、「私は何で出来ているのかを考える」という言葉はとても印象に残りました。どうやればいいのかを伝えるのは難しいですが、自分だったら、と置き換えて順序立てて説明することで、より具体的にわかりやすく伝えることができる、と気づきましたから今後の支援に活用していきたいと思いました。(安井由香)


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