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アーチ研修報告

Vol.33 2015年8月15日発行

日常生活技能を育てる支援のコツ − 作業療法の活用と実際 ―

日時:2015年7月19日(日)
主催:あいち児童発達支援連絡会
講師:辛島 千恵子さん(名古屋大学大学院医学系研究科教授/作業療法士)
会場:岡崎市民会館

参加者:赤崎、山田、小澤、平松、芝、安井

アーチ研修報告今回の研修は、肢体に不自由のある子どもの理解と支援という内容となっていましたが、講師の先生がこの研修のなかで言われた通り脳性麻痺、知的障害、自閉症スペクトラムがある児童も支援の方法は共通する点があるのだと感じました。

手で物を操作する・道具を操作するには、「手を使いやすくする工夫」が大切だというお話しをされていました。

具体的には

・その人が持っている(残された)運動の範囲を有効に 使う。
・動線をいかに短くするかを考える。  
・どこで体を支えてあげるかを工夫する。
・目的動作の最終動作から学習する。
・強化因子をあたえる(誉めてもらえるから頑張ろう、 絵本読んでもらえるから頑張ろう)

その中でも「体を支える」というキーワードが特に印象に残りました。ズボンを履くときに、立ったままズボンを履くのではズボンを持ち片脚立ちでバランスを取りながら履かなければならないため姿勢が不安定です。これが壁にもたれる姿勢や、部屋の角(直角になっているコーナー)にもたれる姿勢で履くことで非常に安定しズボンが履きやすくなります。

アーチ研修報告また、ハサミを使って紙を切るときに、紙を持つ手とハサミを持つ手のどちらもうまく使わないと思うように切ることができません。しかし、紙を持つ手を適切な高さの台の上に置いて安定させることで、ハサミを使う手に集中して紙を切ることができます。 この話を聞いて、これまで子どもたちには一度にたくさんのことを要求していたということが分かりました。

振り返ると、今のデイサービスの中でも床の上に座っている子どもが紙芝居などを持つ時は非常に不安定でしたが、これを背もたれのある椅子に座って膝の上に紙芝居を置き始めたところ、その後は非常に安定するようになりました。これも「体を支える」ことによる効果であったと思います。

その他に、生活技能を育てるには、食事の時間帯食べ方の指導をすることや、入浴する時間帯に着替えの指導をするなど、実際の生活の中で本人に必要な場面で訓練を行い、さらに強化因子(これができたらおいしいおやつ食べられるなど)を設定するのがよいというお話がありました。

訓練の時間だから着替えの練習をすることやスプーンの持ち方の練習をすることは、本人にとっては何も楽しくなくやる気も出ないということです。 今回は、この研修のテーマの通り、放課後等デイサービスで十分活用できる支援のコツをいくつも学ぶことが出来ました。身近にあるタオルを使って腕の高さを調整して動作をサポートすることや、両手動作をうるさく言わないなど、今回学んだことを活用していきたいと思います。(小澤篤)

放課後等デイサービスガイドラインを学ぶ

日時:2015年6月28日(日)
主催:あいち児童発達支援連絡会
講師:渡邉 顕一郎さん(あいち児童発達支援連絡会会長/日本福祉大学子ども発達学部教授/障害児支援の在り方に関する検討会委員)

会場:愛知県社会福祉会館 参加者:赤崎、山田、小澤、平松、芝、安井

アーチ研修報告今回研修では、障害児の放課後の支援の成り立ちや、放課後等デイサービスとはどういうものなのかを再確認し、放課後等デイサービスガイドラインについて教えて頂きました。

家族支援の充実に挙げられている保護者就労のための支援では、少子化が問題で働く人口が足りなくなっており、男女ともに働かないと国が維持できない→待機児童をゼロにしないと働けない→子ども子育て支援新制度を作るなど背景面も詳しくお話をしてくださりとてもわかりやすい講義でした。

4 インクルーシブ教育システム=障害のある子が健常児と平等に教育を受ける。例として、健常児と視覚障害のある子が一緒の授業を受けることが出来るように教科書を点字にした。担任先生の立場としては、これが合理的配慮になるのか依怙贔屓になってしまうのか…どこまでが合理的配慮になのかという線引きが難しいともおっしゃっていました。

放課後等デイサービスガイドラインでは、放課後等デイサービスの基本的な役割として児童福祉法に基づく「子どもの最善の利益の保障」、「共生社会の実現に向けた後方支援」が挙げられています。

学校等の連携についても明記されており、学校での個別の指導計画や個別の教育支援計画等と放課後等デイサービスでの個別支援計画とを連関させることによって、子どもの立場に立ち、子どもがしんどくならないよう学校とデイサービスのバランスを取ることが大切だともおっしゃっていました。

また、後方支援としてデイサービスに通っている子も学童保育に行けるのであれば、学童へ行けるようにバックアップしていくことも大切ではないかというお話もありました。

この研修では、読んだだけでは分からなかった背景面や教師の考え方などを知りとても勉強になりました。子どもにとって居心地の良い場所を整えることと、子どもの立場に立ってどのような体験や支援が今のタイミングで求められるのかを考えることがとても大切だと改めて感じました。(安井由香)


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