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アーチ研修報告

Vol.47 2017年12月15日発行

感覚統合療法講演会 初級編 感覚統合とは何か?

日時:2017年10月21日(土)
主催:愛知県心身障害者コロニー
講師:小松則登さん
   (愛知県心身障害者コロニー中京病院 総合診療部 作業療法士)
参加者:安田

 はじめに、感覚統合の考え方について、次のような説明がありました。
1.学習は、運動や環境から取り込んで処理した感覚を行動の企画(何をしようか
 と考え、そのために動作を計画し、その動作を行う)や統合に使う能力に依存
 しています。【感覚統合理論】
2.感覚情報処理能力の低下は、適切な動作を行うことの困難につながる可能性
 があります。そして、このことが学習や行動を妨げる要因となります。
 【感覚統合障害】
3.意味ある活動の一部として適応的な相互作用をもたらすように感覚の質と量
 が高められると、感覚情報処理能力が改善され、それによって学習と行動の
 能力が高められる可能性があります。【感覚統合療法】
 例:大好きなハンモックにのりながら的当てをする等。
そして、「感覚の質と量」は具体的には、遊びによって高められると話されました。
 次に、「感覚」を「統合」する具体的な一例として、「文字を書く時に必要なことは?」という問いを受講者に投げかけられました。様々な意見が出されましたが、小松さんのまとめとして8項目もの感覚的能力が挙げられました。文字を書く時に必要なことは…@体が止まっている(前庭感覚・固有感覚)Aちょうどよいところで股関節、肩、肘、手首、指が止まる(固有感覚)B服を着ている感覚、椅子に当たっているお尻が気にならない(触覚・圧覚)C鉛筆の持ち方、動かし方がわかる(運動企画)D呼吸、脈拍、血圧が安定している(自律神経系・循環器系)E鉛筆を持つ力加減がわかる(固有感覚)Fノート、黒板、手元を見たり、鉛筆の先を追ったりできる(眼球運動・視覚)G指示を聞く、余分な音を排除する(聴覚)この8項目です。
 普段それほど意識せずに何気なく行っている「書く」という動作にこれほどの感覚が統合されていることに驚かされました。逆に言えば、統合が上手くいかない子どもたちにとっての困難さやそれにともなう苦痛は本人にしか分からない、周りの大人にとっては、理解しにくいものかもしれないと思いました。それだけに、支援に携わる者が、その子どもの現在の姿を感覚統合的な視点から観察しどこに問題があるのかを考察したうえで、活動を工夫していくことが重要であると 思います。
 また、児童デイサービスとして、感覚統合の視点を生かしたどのような取り組みを考えていけばよいかについて次のような示唆がありま した。「その子の好きな感覚から始め、徐々に違った感覚も味わってもらう。」たとえば、トランポリンを最初は1人で跳んで楽しんでもらい、次に2人で同時に跳んだり、跳びながら他の動作をしたり… など変化のある活動を取り入れていくのも一つの方法です。
 基本的には、子どもたちが遊びを通して楽しみながら、継続して行えるような活動を組織していくことが大切であると思います。小松さんがおっしゃっていた「すぐにできることは、すぐにできなくなる」 ということを心に置き、子どもの姿をしっかり見つめながら、焦らず地道に日々の活動に取り組んで生きたいと思います。(安田徹夫)

記念企画《放課後で育つ》

日時:2017年10月9日(月)   主催:あいち児童発達支援連絡会
参加者:赤崎、堀田、小澤、平松、安井

 今回の記念企画では、放課後等デイサービス(児童デイサービス)に通われていた・通われている方々の体験談を話していただきました。高校を卒業しデイサービスを使っていた頃のことを振り返ってご本人と保護者の方がお話をしてくださる方、現在もデイサービスに通っているが今と昔のお子さんの様子を比べてお話してくださる保護者の方、ご本人と利用していた事業所のスタッフと一緒にデイサービスを利用していた時に楽しかったことや嬉しかったことをお話してくださる方等6組の方のお話を聞くことができました。デイサービスに通っていた時にご本人が思ったことや保護者の方が感じたこと等を話していただきとてもためになるものでした。
 その中で出た保護者の方の意見としては、「保護者と事業所で連携ができていたので安心 して預けることができた」、「異年齢での生活の中で小さい子には優しくが自然に身についた」、「自閉症を治したい!!と言っていた時期があったが、 デイにいるときは気にしていない様子だった。お友達から逃げなくていい場所だった」、「同年代の子とのコミュニケーションのコツを支援員から学ぶことができた」などが挙がりました。デイサービスに通っていたご本人から出た意見として、「お出かけやプールが楽しかった」、「自分から話せる友だちができたので嬉しかった」、「小さい子の面倒みるとえらいねと言って貰えるのが嬉しかった」などが挙がりました。中でも印象に残っているのは「特別な子として関わられるのではなく、普通の子として関わってくれるのが1番嬉しかった」と言っていたことでした。
 日々の生活で子ども達がたくさんのことを感じている中、まわりとの違いを感じて気にしている子もいるので、放課後等デイサービスがのびのびと過ごせる場であることがとても大切だと思いました。
 また、18歳以降になっても「ちょっとデイに顔を出してみようかな?」と思えるような居場所でありたいと感じました。(安井由香)


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