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アーチ研修報告

Vol.48 2018年2月15日発行

「肢体不自由児の理解とかかわり方の基本」

日時:2018年1月28日(日)
主催:あいち児童発達支援連絡会
講師:伊藤美保子さん
    (藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科助教)
参加者:赤崎、浦野、安井

 今回の研修では、運動発達を踏まえ色々なお話をして頂きました。
 運動発達の一般的な傾向は
@頭部→下部(赤ちゃんは自分の顔の前にものを持ってきて遊ぶ、手や足も
 顔の前に持ってきて遊ぶようになる)
A中枢→末梢(体の中心部分から末梢へと発達)
B全体→部分(肩や肘など全体に近い体の操作から手や指の操作ができる
 ようになる)
C両側→片側(両手両足を使って活動することで利き手、利き足ができてくる)
D粗大→微細(大雑把な動きから細かい動きができるようになる)
だそうです。
 作業療法ではこの運動発達の一般的な傾向を踏まえ、その子が今どこを強化すべきなのかを考えていくそうです。
 また、感覚統合のお話もしていただきました。感覚統合とは、身体の外から入ってきた刺激を、脳で情報として受け止め、処理することを言います。感覚統合は聴覚・前庭覚・固有受容覚・触覚・視覚の五つの感覚が土台になっているとおっしゃっていました。
 聴覚:聞く、前庭覚:重力を感じて体の傾きや動き、運動の速さの変化などを知る感覚、固有受容覚:筋肉や関節などにあり、手足の位置や体の動きを知る感覚、触覚:触ったり触られたりする時に感じる感覚、視覚:見る です。

聴覚・前庭覚・固有受容覚・触覚・視覚第四段階(最終産物):集中力、
   自己制御、自信、学習能力など

第三段階:話し言葉、
   目と手の協調、目的的活動など

第二段階
   身体知覚(ボディーイメージ)、
   体の両側協応、情緒的安定など
第一段階:姿勢、バランス、
   重力に対する安心感


 この五つの感覚の土台の上に子どもが今までに経験をしてきたことを自分でピラミッドのように積み上げていきます。ピラミッドに多少の歪みや傾きがあっても第四段階(最終産物)までは積み上がっていきますが、歪みがあるので少しのことで乱れやすいそうです。
 また、第三段階までを基礎として第四段階の最終産物が成り立っているので集中力がないなぁと感じたら最終産物である集中力だけを強化しようとするのではなく、どの段階で傾きが生じているかを見極めて経験が不十分なところは経験することで強化をすることができるそうです。勉強中

相談事例 字が下手で書けません。
     どう支援したら上手に書けるようになりますか??

字が下手って一体どういうことだろう??
〈今のその子の状況〉鉛筆が正しく持てていないなぁ。字がマスからはみ出ているなぁ。字の大きさが統一できていないなぁ。
〈うまく書くには〜鉛筆を正しく持ち、一定の大きさで書くためには〜〉
@座位の姿勢が安定していること
A身体・手のボディーイメージ、機能が育っていること
B手元に注意が向いていること
〈取り組みとしてできること〉

@座っている姿勢の安定
・自分の姿勢を保つ、調整する遊び→トランポリンを跳ぶ
・身体のイメージを作る→登り棒(しっかり全身で棒に掴まる→片手離して上へ
 →片足離して上へ)
・普段しない動きや新しい動きを経験→ラジオ体操(リズ遊具で遊ぶ
 に自分の身体を合わせる、前にいる人の動きを真似る)
A手のイメージ、機能の発達
・しっかりと握る活動→アスレチック遊びなど
・体重を手のひら全体で支える活動→手押し車など
・手、感覚を高める活動→粉をこねるクッキー作りなど
B手元への注意を向ける
・眼球運動を促す活動→シャボン玉、回転椅子に乗って的当てなど

 細かいヤスリをプリントの下に敷いてプリントに文字を書くと「書いてる!!」という手応えを感じやすいとも伊藤さんはおっしゃっていました。

 今回の研修では、「ここを強化するためには、この遊びをすると楽しみながら強化できる」という具体的な方法を知ることができました。伊藤さんのお話を伺う中でボディーイメージを作ることが大切だと感じました。全身運動や手のひらを床について体を支えるなど体を動かすことで複合的にたくさんの感覚を得ることができます。身体を使って遊ぶことでボディーイメージが形成されていくので、たくさん身体(手指までも)を使う機会を、取り組み課題だけでなく遊びの中にも織り込んでいこうと思いました。また、伊藤さんのお話の中で子ども達が楽しくて、たくさんのことを経験するということが大切で、「できた!!」がたくさん積み重ねられる支援をすることがいかに重要であるかを改めて感じました。(安井由香)


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