支援する人材・技術・機器・環境の創出と情報提供
トップページへ
お知らせ 福祉機器開発・製造・販売 児童デイサービス・知的障害者介護サービス
カトレアサービスとは
アーチきくい
アーチしばた児童心身発達センター 福祉機器開発・製造・販売 児童デイサービス・知的障害者介護サービス カトレアサービスとは
児童デイサービス・知的障害者介護サービス


アーチ研修報告

Vol.49 2018年4月14日発行

子どもの発達を学ぶ

日時:2018年3月4日(日)
主催:あいち児童発達支援連絡会
講師:近藤直子さん
   (全国発達支援通園事業連絡協議会会長、
    NPO法人あいち障害者センター理事長、日本福祉大学名誉教授、
    元日本福祉大学子ども発達学部教授)
参加者:赤崎、小澤、加藤、浦野

 今回の研修テーマは、子どもの発達(学童期)を学ぶについてでした。近藤さんは、基本的な育つ道のりとも言える「定型発達」の過程を知ることにより、目の前の子ども達の発達段階や課題を的確に見立てることができ、必要な支援方法を現場で組み立てることができるとおっしゃっていました。通学中
 学童期とは、小学校に就学している時期(6〜12歳)のことを言います。学童期は主体性が確立される時期になります。小学生の頃が一番何でも吸収しやすい時期で、その子を取り巻く社会や環境によってその子の価値観が変わってくるそうです。
 学童期の発達として、学童期前半は「9歳の節」での飛躍に向けた準備段階で自立にむかって自分で考えて試行錯誤しながら行動をする時期です。家庭は安心できる場所(自分が出せる場所)なので朝学校に行く前に家でグズグズしたり、まだ自分の価値観ができていないため先生が言ったこと、親が言ったことが絶対になってしまい「先生が言ったもん」と大人との関係において依存性(甘え)がでる時期だそうです。
 また、自分の大きさを求めたがる時期でもあります。「自分より大きい人は強い」という漠然とした価値観から実質的な価値観へ移行します。具体例として「万引きをすることで自分は大きく強いというアピールしたがる子」がいたそうです。万引きは悪いことだということは本人もわかっていますが、繰り返し万引きができてしまうことで「俺、すごいだろ!!」という間違った自信に繋がってしまっていました。しかし、その子がスキーと出合い、スキーの大会で優勝する経験をしたことで万引きではなくスキーという種目で自分はすごいと思える場所を見つけると、その子は万引きをしなくなったそうです。
 子ども達と関わる中で「できた」を見逃さず、できたことを褒めたり一緒に喜ぶことで「次もやってみよう!!」という気持ちに繋がると思いました。
 学童期後半は考える力がグンと伸びる時期だそうです。言葉や文字によって外には表さないが考えて行動するという内言が発達します。あったこと全てを話さなくなるので、大人との心の距離も出てきますが、大人の代わりにお友達(仲間)との関係性が深まると近藤さんはおっしゃっていました。
 学童期の子どもにとって大切なことは、@主体性を発揮し、様々なことを経験することで自分の好きな世界を見つけることA空間の把握ができるようになることB動物や植物の世話をすることで思いやる心が育まれるようになることC考える=勉強ではなく、何もない状態から想像をして作品を作り上げることなど考えることは面白いことだということを知ることD気の合う仲間を見つけること等が大切だとおっしゃっていました。子ども達一人ひとりを知ることがとても大切で、その子に合った支援をすることの重要性を改めて感じました。
 近藤さんのお話は、私だけでなくみんなが真剣に聞き入るほど面白く、内容の充実した実りの多い研修会となりました。今後のさらなる勉強が必要だと強く感じ、子どもとの関わりの中で一人ひとりに合った支援を常に考えて接していこうと思います。(加藤明美)

精神研修「愛着障がいについて」

日時:2018年3月13日(火)
主催:南区自立支援連絡協議会 福祉関係事業所連絡会
講師:青木邦子さん(社会福祉法人親愛の里)
参加者:赤崎、堀田、小澤

 今回は精神障害研修「愛着障害」のお話を伺いました。人は、人との関わりが必要不可欠で、人格形成や人間関係、社会生活、社会適応などにも大きく影響しています。愛着障害は70%〜80%が環境的要因で、残りが遺伝的なものという話でした。
 愛着のスタイルが確立していく大切な時期としては、生後 6ヶ月から2歳までの時期は求めたら応えてくれることで、基本的安心感 基本的信頼感が育ちます。母親以外の他者との人間関係が生じるころには「愛着は安全基地の役割」を果たし、知的好奇心、社会性、人間関係 スキルの獲得 外的ストレスや脅威に耐える力や立ち向かう力、 社会的役割の確保、親密性の獲得などを行います。逆に安全基地が不在の場合は、アイデンティティー(自分が自分である)、自我の確立、自己同一性などに影響を与えます。
 また、愛着障害の対人関係の特性としては、次の5つが挙げられます。@継続した信頼関係や愛情の維持が難しい、程よい距離が取れないAストレス耐性がもろくて弱くネガティブな反応を起こすB過去(自分の記憶)にとらわれ、現在の関係を歪んで理解してしまうC全体を見て総合的に判断することが苦手で部分的なことにこだわるD依存しやすいというものです。
 愛着障害の対応としては、「医療的な関わり」と、「安全基地をつくること」があります。いざという時に頼る、守ってもらえる居場所(=安全基地)が、心の拠り所、心の支えとなる人や社会的役割、職業的役割の確保にもつながります。
 研修ではそれ以外にも私達の支援に、関わりの深いお話がたくさんありました。支援をしている中で「この人は、かまってほしい」と支援者が言うケースにおいても、決して軽い言葉では済まさず、本人にとっては渇望、望み欲しているという理解に基づき、それに対してのしっかりとした対応が必要です。また、人を叱る場合にも、本人にとっては「攻撃と感じる」こともあるので、声のトーンに気をつけ、本人が混乱しないためにアメとムチは異なった人が行うようにしなくてはいけません。叱る場合には一言で済ませず、あなたが社会の中で大事な存在で家族や友達、私にとっても大切だということを伝えなくてはいけないとのことです。
 活動や支援においても、「こうした方がいいから」という理由ではなく、「本人のために、こうしてほしい!」ときちんと職員が思っているのか。その目的を混同しないように、私達の役割は何かを職員間で話し合うことが必要であるということでした。
 子ども達の支援を行っている私達にとって、具体的でわかりやすい話をし ていただき、今後の支援に直接役立つことが多く得られた研修となりました。 (小澤篤)


上へ戻る
名古屋市西区菊井1-10-10