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児童デイサービス・知的障害者介護サービス


アーチ通信

Vol.19 2007年3月15日発行

 

事業の存続を願って ―子どもの成長によりそいながら―

昨年に施行された、障害者自立支援法以後、児童デイは、「・型」「・型」に区分されました。(・の報酬単価は・の5〜6割程度の水準で、現在の児童デイ事業所はほとんどが・型で、アーチさくら・きくいも同じです。

デイサービスにおける状況が足早に変化していく中で、学齢期の子供たちが多く利用しているという特徴のある愛知県では、「愛知型」と言われるほど、児童デイサービスの果たす役割は大きくなっています。この「愛知型」児童デイサービスをもとに、より良い制度の実現を目指そうと「あいち学齢児童デイ連絡会」(以下あいデイ連)が昨年発足しました。 アーチもこれに参加をし「学齢期の子どもたちに対する放課後支援のあり方」、「家庭・学校・行政などとの連携」など、調査・検討・提案活動をすすめています。

1月14日に『交流会』が開催され、一宮ほか半田・津島からも新しく参加者があり、各地区の児童デイ・日中一時支援事業取組み等の情報が数多く寄せられました。現在の児童デイ・日中一時支援の報酬ではこの先の運営に支障をきたすので、より一層の連携や協力・情報交換をおこなう大切さを話し合い、各事業所が懸命に運営努力をしている模様が語られました。また、名古屋市の障害福祉計画(案)に対するパブリックコメントの内容の意見の集約を行い、今後障害福祉計画を策定する愛知県・県下市町村にも同様に意見を述べていくことを決定しました。さらに愛知県知事選挙の各候補者に障害児施策に対する要望書を送り、それぞれ文書にて回答を得ました。

「あいデイ連」の動きとは別に、1月19日には「名古屋市内児童デイ事業所連絡会議」が開かれ、名古屋市の障害福祉計画にある『デイケア事業』の内容について、今後の推移を注視して行く事になりました。中日新聞(1/25)でも、児童デイサービスの制度変更に伴う事業運営圧迫の記事が掲載されました。
2月7日には「よかネットあいち」の団体交流会&学習会が開催され、『児童デイサービス制度変更の影響は』をテーマとし、自立支援法が施行された影響について、2006年4月と、本格実施された10月にどのように影響が出たのか、アーチきくい・さくらの両デイサービスと、アーチさくら障害者支援センターの各事業所毎の経営数値を公開してその影響を報告しました。

このように、現在児童デイサービスと小中高生の放課後支援に関して、このままではいけないと、関心が高まっています。(堀田)


《研修報告》障害の理解と支援

2月24日に諏訪利明先生(わかば学園園長)による「自閉症の支援システムの構造化」についての学習会に参加しました。学んだ内容を私なりにまとめて報告します。

構造化とは、自閉症の特性を理解し、自立的に生活するために今何をする時間か、次にどうなるのか等の「わかりやすさ」を示す方法です。そもそもなぜ構造化するのか。それは自閉症の人の理解を助けるためであり、自閉症の人の混乱を防止するため。また自立的に生活するために、自分で判断して自分で行動するのを助けるため。視覚的手がかりを使って、適切な情報に焦点をあてるのをたすけるため、そのことで学習を促進するためです。

次に構造化の技法には5つあります。

・物理的に環境を整える考え方です。物理的、視覚的に明確な境界を設定することではじめとどこまでやれば終わりかをわかりやすく伝える。また妨害刺激の除去のため、視界にはいらないように、ついたてやカーテンを使うなどの方法があります。

・スケジュールを立てることです。スケジュールの提示の方法や内容は、個々に合わせて作ることが重要になります。楽しいことから予定表を作ると良いそうです。

・ワークシステムとは、自立的に活動するために個別に必要な以下の情報をわかりやすく伝えて見通しを伝える方法です。

1、何をするのか 
2、どれだけするのか 
3、どうなったら終わるのか(終わりを伝えることはやる気に関係してくる)
4、終わったらどうなるのか

・ ルーティンも忘れてはいけない一つの技法です。学習で習得したもの、つまり習慣や同じ手順の事を言います。同じ流れで課題を達成し生活の中によいルーティンを構成していくことを意味します。例えばおもちゃを出す→遊ぶ→片付ける など。

・ 目で見える形で構造化するという技法です。視覚的に課題の指示を明確に提示すること、配置や手順をまとめる(組織化する)ことが、構造化には不可欠と言えます。

以上5つのベースになるものは個々の特性への理解です。個々に合わせたツールや環境を整え理解を深めて長所を発見し、活用して、自立的な生活スタイルをおくっていただけるような支援をしていきたいと思いました。 (長尾)


アーチの輪―神戸からお客様―

「共に過ごした時間は、本当に楽しく、実りあるものでした。子どもさんたちののびのびとした姿がとっても素敵…〈中略〉…つながりを持って、お互いに学びあい、支えあっていければ大変有難い」という心のこもったお手紙を下さったのは、神戸女子大学社会福祉学科の植戸貴子先生。2月20日、文部科学省の委託プロジェクトの一環で「アーチさくら児童デイサービス」の視察にいらっしゃったのでした。写真はその時のひとコマです。

赤崎が3日に神戸大学大学院ヒューマンコミュニティー創成研究センターの障害共生支援部門が主催する「知的障害者の地域生活を支える中間施設の意義と方法に関する国際比較研究集会」に参加したとき植戸先生とのご縁ができました。

ここでは「インクルーシブな地域社会をめざす拠点づくり」として国内各地・海外各国(イギリス、韓国、フランス)からの事例報告などがありました。おとなと子どもの別なく、家庭と社会(学校や職場、病院、施設など)との、また「健常」と「障害」との、地域と施設との、市民(アマ)と専門職(プロ)との、「中間」が果たす、否、果たさねばならない大きな役割、について大いに考えさせられかつ励まされました。この「中間」の意義とよく似た文言が思い起こされたのです。そうです!!私どもの「アーチにこめた気持ち」にそっくりなのです。そのうえ、なんと今回紹介された「中間施設」のうち二つにも「アーチ」という名称があったのです。合縁奇縁とはこのことでしょうか。仙台市の「アーチル(仙台発達障害相談センター)」と神戸市の
「のびやかスペースあーち」です。嬉しい事に神戸の「あーち」の会報名は「あーち通信」と瓜二つで、仙台のほうは「かけはし」でした。植戸先生は神戸の事業にも深くかかわっていらっしゃいます。

この会合で、「未就学児の療育」ではない「学齢期からの社会参加プロセス」としての「児童デイサービス」の重要性と位置づけに目を見開かされ、精気を奮い起こされました。もちろん自立支援法でないがしろにされつつある社会参加のための支援も同様です。植戸先生始め新たなかかわりと考え方を得ることができ、まさにこれから「アーチ」が拡がる希望をいただきました。


「こんなことも出来ますよ!」(移動支援でのグループ活動)

昨年の障害者自立支援法の改正により、新たに地域支援事業になった移動支援サービスについて、
名古屋市では1対1ではないグループでの活動ができるようになりました。

現在アーチでは、3組の皆さんが次のようにグループ支援を活用頂いています。
・ 同じ中学校に通学をされている男性Aさん、Bさん(ともに中学1年生)を一人のヘルパーが中学校までお迎えに行き、地下鉄を利用してタイムケア事業所まで移動します。
・ 同じ法人授産所に通所している男性Cさん、Dさん(ともに20代) 女性のEさん、Fさん(ともに20代)への休日余暇支援で、利用者4名と、ヘルパー2名でその日の目的地(プール・動物園・水族館等)に向かいます。
このように、自立意識の比較的高くまた、「一緒に歩く」と言う声掛けで同じ動作が出来る程度の状況であれば、グループ支援はメリットがあります。利用ケースは限定されますが、現在、利用者に大きくのしかかる自己負担が軽減できること、ヘルパー派遣人数が抑えられることで、スタッフ不足の事業所が利用者のニーズに応え易くもなります。
しかし一方で、幸い今まではありませんでしたが、発作時の対応、突発的行動などに充分対処できる技量が必要です。さらに、名古屋市営交通機関とは違って、JRや名鉄は障害当事者の割引・介助人の割引について差があり、料金の負担が若干多くなることもあります。同様な障害者割引が、施設入場料にもあるため、事前に調べておく必要もあります。
このようにグループ支援はまだ始まったばかりですが、今後色々な利用方法を考えて行きたいと思います。


サービス費用は個別支援の約70%

〜30分・・グループ支援の場合1100円 ← 個別支援の場合1500円
〜1時間・・グループ支援の場合1400円 ← 個別支援の場合2000円
(利用者負担額は上記の1割を目安とする)


第1回放課後保障講座

2/25(日)、障害のある子どもの放課後活動に携わる関係者の運動・運営・実践の力量を高める「全国放課後連」主催講座に京都まで行きました。立命館大学・津止正敏先生の鳥瞰的な視点、また「学齢期の発達を豊かに」という青木道忠先生の長年にわたる具体的に寄り添った指導実践には多くを教えられました。次いで全国各地で障害児を支える活動をしている方々と語り合い、悩みや苦労話に頷き共感(共憤?)したのです。そんな中から、学齢期の発達を支援することの大切さとそれを担う事業体(児童デイサービスなど)の存在意義について、ひろく社会の理解を得る努力と地域を越えた横の連携協力の大切さを痛感させられた有意義な一日でした。(赤崎)


知人の行動援護ヘルパーさん(保険セールスマンでもある)から聞いたお徳情報です。

保険の類で障害のある方が優遇されることは通常ありません。保険加入が断られることもあり、加入できても保険料割増しや支払制限の条件が付くこともあります。
そんななかで、「障害があるから得をする」というものがあるのです。「愛の割増年金特約」(プルデンシャル生命)で、障害者(児)が保険受取人のときのみ保険金受取額が増額されるというものです。ケースによっては45%も多く受け取れるそうで、残された方の生活安定に役立ちそうです。
身内に障害者(児)がいらっしゃる方の最大の悩みは、もし自分に万一のことがあったらどうしようということです。そのために生命保険の受取人を障害者(児)にしている方は多いのですが、その受取額が増えるのですから心強く思いませんか。しかもこの特約を付加するのに保険料がいらないというから、つけない手はありません。
詳しいことを訊きたい方には専門家をご紹介します。さくら・きくいにお尋ねください。


音楽療法(堀田メソード)

前回のアーチ通信でもご紹介した、堀田喜久男先生、西山仁美先生による発語を促す音楽療法を、両デイサービスで1月より取り組んでいます。今回はその様子をみなさんにお伝えしたいと思います。

まず、さくらでは準備の段階でキーボードを並べ始めると、触れてみたくて続々と周りへ集まってきます。
いつもと違う様子に子どもたちもみんなワクワクドキドキといった表情で、興味を示してくれているようです。次にみんなが座る座布団を並べると、座布団をきっかけにして集まる子たちもいます。
まだ始めたばかりなので、なかなか見通しがとれずに様子を伺っているお友達も中にはもちろんいますが、堀田先生の独特なメロディーに合わせ、みんな楽しんでいるようです。
きくいでは、始まる前から座布団の色をめぐってにぎやかな様子です。音楽療法が始まると、次から次へと出てくる堀田先生オリジナルの教材である、みかんやバナナなどのおもちゃが気になってしょうがないという感じです。次のおもちゃを配る前から気になっておもちゃを覗きに行ってみたり、やる気十分!!といった様子で進んでいきます。最初はなかなかその場の雰囲気になじめず、押入れの中に隠れてしまったりしたお友達も、最近は後ろのほうに座って少しずつ参加する姿も見られています。
さくらもきくいもまだまだ始まったばかりではありますが、継続的に音楽療法を行っていき、まずは楽しんでもらい、それから自然な形で発語に結びついていくなど、子どもたちそれぞれにプラスな方向に向かっていくといいなあと思います。


アーチさくらの活動〜今年最後の雪?〜

今年は観測史上最高の暖冬になったそうで、名古屋市でも降雪のあった日がわずかに三日しかありませんでした。いずれ、日本は全く雪の降らない国になってしまうのでしょうか?なんてことを考えると少し寂しいですね。

アーチさくらでは昨秋の紅葉に続き、季節感のある貼り絵の第二弾として、今回雪をテーマにした貼り絵を取り組みましたよ。雪の結晶が六角形の幾何学模様であることはよく知られています。そこで、白い紙を六角形を基本にした雪の結晶の形に切り、のりを付けて黒や青、赤などの画用紙に貼り付けてもらいました。

今回もきれいに並べて貼ってくれた作品や、一つの場所にひとかたまりになってしまった作品など、個性あふれる作品がたくさんできましたよ。なかにはイメージを膨らませて回りにトナカイやサンタクロースの絵を描いてくれたお友達もいました。


アーチきくいの活動〜2月の取り組み 豆まき鬼は外!!福は内!!〜

アーチきくいでは、2月3日は節分ということで、今年もみんなで豆まきをしました。

まずは肝心の鬼のお面作りから始まりました。あらかじめ用意していた鬼の顔のお面に、各自好きな色をクレヨンで塗っていき、カラフルな鬼が出来上がりました。赤鬼・青鬼・緑鬼・・いろんな色の可愛い鬼たちが参上です。お面が出来上がると、さあ!!豆まきがスタートです!!「鬼は外!福は内!」と元気いっぱい豆を投げました。中には、豆を投げることよりも食べることに必死なお友達もいたりして・・・。一通り豆まきが終わると、みんな一斉にもう一度豆を拾っていましたよ。その後もう一度元気な豆まきが始まりました。最後には、じゃんけんで順番を決めながら、掃除機を使ってみんなできれいに掃除をして、豆まきが終わりました(*^。^*)

大人気!!やきそば作り

みんな大好きなやきそばは、おやつ作りの中でも大人気のメニューの一つです。
その日の活動がやきそば作りであることをみんなに伝えると、大喜びで、いつもよりもおやつ前のお片づけがスムーズになってしまうくらいです・・。
何度もおやつ作りに登場しているので、作り方の順番もみんな覚えているようです。例えばソースをかけるタイミングなど、こちらが声をかけなくても、ソースを手にしてスタンバイしてくれています。出来上がりが待ちきれずに「まだ〜?」と声も聞こえてきます。ようやく出来上がるとあっという間に完食で、みんなで協力しながら作ったやきそばは、格別においしいのかもしれませんね。


いよいよ新発売!! 
点字・点図小まわりプリンターアーチBP-S=3/26発売開始=

2年前から開発に着手し、折にふれ経過をお知らせしておりました新開発の点字・点図小まわりプリンター「アーチBP-S」がいよいよ3月26日から全国発売となりました。名刺や封筒に一枚一枚直接点字が打てて、しかも点図(触知図)も手軽に作ることができる「小まわり」多機能と、50万円を切る安さが発売前から評判となっていました。
「特別支援教育」の初年度となる2007年、小学校から大学や専門学校まで教育施設のバリアフリー化だけにとどまらず、教材や学校ニュースまで「情報のバリアフリー」をはからねばなりません。ですが点訳をして点字を打つこと、まして触知図(点図)の作成などはとても簡単には取り組めません。ところが、この小まわりプリンターを活用すればすぐに「点字教材」「点字点図マップ」「触知図表資料」などなど、たった一つのものをだれでもが簡単に作成できるのです。
同じように、障害福祉計画を実施開始しなければならない地方自治体にとっても、計画策定会議の視覚障害者用資料作りはじめ、たった1部からいつでもすぐに取り掛かれるようになりました。

<水木しげるロードバリアフリーマップ>

3月初頭のカトレア・サービス事務所は、前の通りまで響くカタカタという音が朝から夜中まで響いていました。これは点字プリンターでバリアフリーマップをたくさん作っていたのです。「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげるの故郷・境港市(鳥取)のバリアフリーツアー(3/11)用の案内触知図(点図)に新型の小まわり点字プリンターがぴったりと見込まれました。(写真)

<障害者の雇用創出にもつながります>

障害者雇用支援事業所や小規模作業所で点字関連の仕事をしているところがありますが、どこでもが高価なプリンターを購入はできません。だからできる仕事にも限りがあるのです。ところが、この小まわりプリンターは、価格は安くて助成金や寄付での導入もできますし、今まで苦労していたすでに印刷された名刺一枚一枚に点字をプリントすることができます。また、封筒に直接点字印刷する画期的な機能がありますから、視覚障害者宛の案内や手紙を出す役所や事業者などに、点字封筒作りを勧めて新たな受注機会(マーケット)も創出します。
名古屋の共同作業所「るっくコーポレーション」の早川裕紀さん(写真上)に、この小まわりプリンターで実際に点字名刺500枚などを作っていただきました。作業した感想を聞きましたところ「初めはちゃんとできるか心配だったけど、やってみたら案外うまくできてホッとした。なれたころ終わっちゃった感じ」と笑っていました。偶然ですが、早川さんは「アーチきくい児童デイサービス」に来ているお友だちの先輩(市立比良小学校卒業)でもあります。子どもが大好きだそうですし、これからも機会があればお仕事に来ていただくこともあります。楽しみですね。


スタッフ紹介 

あさい ちひろ
S61年4月13日
B型 おひつじ座
趣味:音楽を聴くこと、カラオケ

去年の夏から、おもに児童デイサービスのスタッフをしています。
わたしは生まれたときから身体が弱くて運動が苦手、そして数字と時間の計算やいろいろまとめたりするのも不得手です。仕事についてはできないことがたくさんあるので、名古屋市発達障害者支援センターや愛知障害者職業センターでカウンセリングや指導も受けています。アーチでの仕事もだんだん慣れて皆さんに喜んでもらえるようがんばりますのでよろしくお願いします。


もうすぐ春ですね。季節の変わり目は体調を崩しやすくなっているので、スタッフ一同気を引き締めてがんばっていきたいと思います。           

編集担当:永山 

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名古屋市西区菊井1-10-10